若者達の力で街作り コンパクトシテイーを狙う 日テレ 真相報道バンキシャ 2015.3.8 |
東日本大震災から「もう4年、まだ4年」、復興がなかなか進まないニュースの中で、3月8日の日テレ真相報道バンキシャ「注目!復興を担う若者 人口減日本一の女川町」で復興を支える若者達の力を見せつけた。町の復興プランに若者達のアイでイアを生かしたのだ。
元総務相の増田さんもコメンテーターとして出演し、若者達中心の町つくりをすれば必ず人口は増える。20~30年後の取り組みの先取りになるだろうと言う意味の発言をしていた。
記憶に頼って内容を思い出すと女川町は人口が約10000人から約7000人に減っている。復興には人と仕事が必要と言う。水産業は既に9割方回復し体験施設の建設が予定されている。
防潮堤は作らず 公園、商業エリア、住宅街の3段階での 復興計画 |
他の被災地域と違っているのは防潮堤を作らず、公園、商業エリア、住居地区と3段階で造成しコンパクトシテイーを狙っている。海が見渡せる展望の良さ、温泉施設などを兼ね添えた女川駅作りが終わり4年ぶりに開通の見通しだ。
商業施設地域には若者達が活動を始めた。新しい町作りを水産業や商売に携わる若者達、高校生そして町職員が担っている。若者達のアイデイアで人口減に歯止めをかけようとしているのか。
でも、高齢化は避けて通れない問題だ。
番組でのアンケート調査で世代間の格差が出ていることが分かる。「生活再建」についての質問では若者は再建感が高いが、年配者には低い。生活不安が出ているのだろう。しかし、74%の人が復興を感じているのだ。
私も今、東京に住んでいる。必ず首都直下地震に襲われるが、その復興はどうなるのだろうかを考えることがある。東京のダメージは世界の政治経済に大きな影響を与える。しかし東日本の被災地の復興を考えるとどうなるのだろうか。
女川町の復興が進んだことを考えてみる。
まず、津波でほとんどがなくなりゼロベースでの復興になった事だ。利権を主張し合っていたらこうも早くは復興できない。
そして何よりも原発がありながら福島第一原発のような原発事故が起きなかったことだ。これには女川原発の安全対策が実ったのではないか。原子炉は海面からかさ上げされた高所に設置、巨大な津波の危険があったので防波堤の強化がされた。東電・福島第一原発とは大きな違いがあった。
女川の人たちは寧ろ女川原発へ避難したという。
放射能汚染を避けられたために復興も早まった。除染作業や町の外への避難が必要なかった分恵まれている。
また、ゼロベースからの若者のアイデイアを生かした街作りに取り組めたこと、年配者は相談を受けながらも若者に街作りを託したこと、そして若い町長始め街の職員も一体となって力を合わせていることは理想的だろう。
TBSテレビも 夢の扉+で「被災地を今 若者の力で笑顔の復興」の番組を放映していた。女川の若者の力が広く認められているのだろう。
では、東京が巨大地震に襲われたとき、その復興はどうなるのだろうか。
恐らく、族議員、官僚や民間企業の利権争いと中央でのビジョン作りで若者の力など発揮するところはないだろう。
震災で被害を受けても相変わらず人は集まるだろう。たた首都機能をどうするかだ。中央官庁をどこに持って行くか。
そして前後する富士山大噴火による災害は予測が付かない。
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