リベラル系・第２保守党構想で政界再編できないか

リベラル系保守党構想で政界再編が出来ないか。今の安倍自民党は右翼化傾向を強め「国民の命と生活を守る」と安倍総理は言うがやっていることは国民を危険に晒し国民の生活も格差拡大が続く。批判があるが野党は当てにならず、自民党内でもリベラルと言われた宏池会出身の議員、岸田さん、谷垣幹事長らは去勢されたように安倍総理に追随する始末だ。

そこでリベラル系の第２保守党への期待はあるのではないか。世論調査で安倍政権を「野党の他の政権よりマシ」と仕方なく指示している国民にとっても選択肢の一つになるのではないか。

大阪都構想が頓挫し、橋下さんの政界引退表明で維新の党が混沌としてきた。野党再編がまたメデイアで騒がれ出したが、維新の党は江田代表も辞任したことで新しい代表に松野さん、幹事長に柿沢さん、国対委員長に馬場さんを選んで「一致結束」し、党分裂の回避を狙っている。

しかし、メデイアは早速大阪系の退潮を報じる。このままでは分裂騒ぎも起きかねないというのだ。

野党第一党の民主党がしっかりしなければならないが、この党は保守系とリベラル系がゴッチャになり主張する政策も党内が不一致ではどうしようもない。自民党だってそこは分かっているので逆に利用されてしまう。

政界では政権党の自民党、野党第一党の民主党を相手に「第三極」を目指して新党を立ち上げるが党是となる政策を掲げるも後は「是々非々」では保守か革新かもはっきりしない。

当然のことながら代表のキャラクターに負うことが大きくなる。みんなの党の渡辺さん、維新の会の橋下さん、生活の党の小沢さん、次世代の党の平沼さん、石原さん、一時は女性党首として小沢さんが担ごうとした日本未来の党の嘉田さんもある時点では期待された。

ところが渡辺さんは行政改革で腕をふるったが官僚機構の抵抗は大きく自民党では思う改革は出来ないとみて離党しみんなの党を作ったが、８億円という巨額の借金問題で足をすくわれた。

衆院選だったと思うが、このときの渡辺さんと橋下さんとの友好関係が第三極構想に大きく影響することになり街宣車の上でにこにこ顔で耳打ちしながら握手する姿を見ている者にとってその後の決別は何だったのかと思う。

大阪都構想を党是とする維新の会の橋下さんには安倍総理をはじめ国政に大きな影響を与えた。

国会議員でもない大阪府知事、大阪市長に振り回された国会議員の不甲斐なさを見せつけられたことにならないか。一人の人気者に頼って右往左往する国会議員を「国民全体の代表」と思えるか。

都知事を辞めて国政に転じた石原さんも知事時代に大儲けしている銀行が税金を払っていないことに対し外形課税を課したりデイーゼル車の排ガス規制をしたり国に先立ち政策を実行したまでは良かったが国政に転じてからの言動は疑問に感じた。

橋下さんをおだてて「第三極」設立を目指したのだろうが、２人の間にも変化が出て来たのだろう。当初賛成していた大阪都構想に最後は反対表明していた。

この橋下さんに見るように「是々非々」と言っていると、自民党にくっついたりし党としてのスタンスが不明確になる。

やっぱり党を立ち上げるのは政策がキーだ。党内でも調整できないような党を作ってはいけない。「是々非々」は中途半端な政党になり政権の補完政党に成り下がり消滅していくだろう。

今回は、民主党も保守系と組合系をはっきりさせ解党し、保守系は新しく作るリベラル系第２保守党に移る。

組合系はそれぞれ別な生き方をする。社民党と合流するのも良いだろうし新しい政党を築いても言い。連合などの組織は後でどう政党を支持するかを検討すれば良いのではないか。

連合などの大きな組織票に頼ることばかり考えていては政界再編など出来ない。

ここで憲法第４３条をよく考えることだ。

憲法第４３条は「両議院は、全国民を代表する選挙された議員でこれを組織する」と規定している。

全国民の代表者であって、農協とか、歯科医師会、日本医師会、薬剤師会、宗教団体などの既得権益組織の代表であってはいけないし、日教組、官公労など労働組合の代表であってもいけない。

自民党に献金額の大きい組織の推薦で大臣に就くことが出来ても法務大臣のように全く役立たなかった議員もいる。医師会などは議員を送り込むことで医療費などで優遇策を勝ち取った。

今の参議院を考えると組織を代表する議員が目白押しだ。日教組出身の議員が参院を牛耳っているのだから可笑しなものだ。

こんな状態では改革など出来ない。橋下さんが行政改革をやるには民主党と一緒になっては出来ないと言っていた事は正論なのだ。

現職国会議員は全国民の代表者として自分は何をやりたいのか。しっかり考え態度を決めることだ。

そして政党も中途半端な政党ではなくしっかりした政策で集まる。自民党に対峙するには「本当に国民の命や生活を守る」リベラルな保守党を立ち上げ政権交代を可能にしたらどうか。

今の安倍政権が強権政治をやっているのは、いつでも政権交代出来る政党がないからだ。だから政治の目が国民ではなく、岸家、安倍家に向いていると批判される。

「第三極」は止めてリベラル系保守党を立ち上げるべきではないか。