箱根山は大涌谷、仙石原付近で群発地震が多発している。 一方で芦ノ湖の南西ではM1~2の地震が急増しているのだ。 神奈川県温泉地学研究所 HPより |
箱根山の噴火は群発地震の多発している想定火口の大涌谷周辺か、M1~2の地震が発生している北緯35.2度、東経139度の芦ノ湖南西なのか。先月26日以来火山性群発地震は大涌谷、仙石原周辺一帯で既に2000回以上記録、想定火口域では当初6cmから12cmに隆起したという。
宿泊客が朝方「ドンと5回ぐらい突き上げた」とコメントしているテレビ映像を見た。揺れを感じた群発地震でも気象庁の地震情報には載ってこないのだ。それだけ不気味にも思える。
でも気象庁の地震情報に載った地震も回数が急増している。神奈川県西部地震は2013年6回、2014年4回そして2015年は5月に入ってだけでも既に14回だ。そのほとんどが芦ノ湖南西の北緯35.2度、東経139度なのだ。
小規模とは言われている水蒸気爆発は大涌谷周辺と言われているが場所がチョット外れている。
そして最近、地域の人が芦ノ湖の西側、芦ノ湖スカイラインの付近でクマやシカの姿を見るようになったという(週刊現代2015.5.23)。動物特有の異常行動ではないかと思う。
また、この芦ノ湖の南に北伊豆断層帯が迫っている。この断層帯は30年以内にM6.8以上の地震が発生する確率は2~3%だと地震調査研究推進本部が最近長期評価を発表した。
今は小規模な水蒸気爆発が予想されているが約3000年前には3000mほどあった神山の半分が吹っ飛ぶ破局噴火だったという。東京でも箱根山の軽石層が確認できるという。
早川がせき止められ芦ノ湖ができた。大涌谷、強羅は急斜面にへばりつく観光地、温泉街になった。
日本の観光地はほとんどが大災害の後に形成された歴史がある。天災を防止できる技術はなく、逃げることしか方法はない。万一のことを考えて規制が強化されるが外れることも多い。
箱根町は大涌谷周辺の限定された地域が危険で他の観光地は安全なのだと風評被害を最低限に抑えようとする。でもそうとは限らないことを知っておくべきだ。
災害は油断した時にやってくるのだ。
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