2016年1月30日土曜日

マイナス金利という新緩和策:黒田さん、「もう打つ手なし」と言うことでは

日銀がマイナス金利という効果が不明な新緩和策を打ち出したが、本音は「もう打つ手なし」と言うことではないのか。にもかかわらず東京市場は500円高、ニューヨーク市場は400ドル高と珍しく日銀の政策に反応したが、目先の儲けに拘り中期視点を見間違っていないか。

2%物価安定目標達成時期も15年度から16年前半、16年後半そして今回の17年度前半。先送りばかりだが「経済は回復基調」という。半年単位の先延ばしにはどういうわけがあるのか。

一気に先伸ばしでは信用を落とすのでこまめに先送りして批判を少なくしているのではないか。そういうことをすることを批判するメデイアはいない。批判しないことでお互いの関係を保っているのか。

2年で2%達成を豪語したときの岩田副総裁は、「言い訳はしない」、未達成の時は辞職すると言ったのはどうなったのか。もう既に辞職し学習院にでも戻っている頃ではないのか。

黒田さんは「2年程度」と言っていた。

既に量的・質的金融緩和策は「打つ手なし」の段階ではないのか。先の決定会合では「暫定措置」そして、今回が「マイナス金利」と非伝統的な金融政策が続く。

80兆円という国債買い上げもその効果は「日銀当座預金」に貯まり253兆円に達した。今までは0.1%の利息が付いていたが2月以降は日銀に利息を払わなければいけない。思うに国民の預金は低率なのに何故、日銀の預金は高かったのか。

その間の銀行の貸し出しは8%しか増えず、市場に金を回す効果はほとんどなかったのだ。

だからそうなのかは分からないが、物価上昇が鈍い。

需要がなければ設備投資するカネなど要らない。貯蓄から何に投資しようというのか。

トリクルダウンに期待していると言うが、儲からなければ無理と言うことになる。経済界は法人税下げや規制緩和を訴えるが具体的には何をしたいのか。

計画書を提出した企業に優遇策を与えれば良いのではないか。だから税収は増えない。無駄な減収を起こすばかりだ。

黒田総裁、岩田副総裁! 次の金融緩和策は、あなたたちが辞任することだ。

政府との関係で2%物価目標達成が失敗だったことが言えない。政府の希望である「脱デフレ」が宣言できないのであれば、政府とは手を切るべきだ。

中国を除いて成長率は世界的に低い。

デフレは年金生活者、低所得者にはありがたい。無茶なことをして「経済の悪循環」にでも持って行かれたら生活貧困者になる。


「打つ手がなければ打つ手なし」と言えないのか。劇薬は一時は効くが、段々命に関わることになる。

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