「やっぱり民主党政権はダメだ」と言うことで自民党政権に戻り安倍自民党政権を支持する格好になっているが、その本音は「他の政権よりマシ」という消極さがメデイアの世論調査でうかがえる。民主党政権での混沌とした政局、前に進まない政治に国民は嫌気をさした。
政権交代が容易になる2大政党制をとったが、民主党が受けた痛手は計り知れず、国民の信頼は戻っていない。それを良いことに自民党は党則を変えてでも安倍政権の長期存続の期待感が出ている。
更に、メデイアを始め批判勢力には恫喝、牽制で押さえ込みテレビで常連客だった自民党議員も画面から姿を消した状況は驚きを越え怖さを感じた。
そして今、なかなか選挙協力体制が出来ない野党に向って自民党は「勝つためなら野合」と批判するが、自民党だって勝つためには公明党と選挙協力する必要があり政策を曲げてまで公明とは共闘する姿を誰が批判するのか。
安倍総理も何の抵抗もなく「自公で過半数を占め安定政権を目指す」という。先には憲法改正があるようだ。それだってどんな改正内容かはわからない。最初は緊急事態条項や環境からということらしいが9条があるのは分かる。だとすると慎重な公明党はどう出るか。9条をいじるとなると自らを「平和の党」と自負している公明党が自民党と袂を分かつ時か。
野党がもたもたし再編ができないということになると「不可逆的政局」ということで二度と民主党中心の野党の政権は出来ないだろう。
安倍政権は政権党の利点を生かし選挙に不利な政策は選挙後に先送りし、軽減税率では低所得者に3万円を給付するなど懐柔策で人気を得ようとしている。逆に野党は国民に飴を与える手段はなく、本気で政策による論争を挑まなければならないが、国会審議では「対案を出せ」とか要点を避けた答弁、時間稼ぎの無用な答弁で切り返される。
メデイアはそこを突くが、政権を追い込む力はないし、逆に恫喝、けん制で首根っこを押さえられる。
安倍政権の先にどんな日本があるのか。
メデイアが報じるニュースは安倍自民党の押せ押せムード、一方の野党は共同戦術をとることのむずかしさを報じるので「やっぱり自民党しかないのか」と言うことになる。でも自民党はどういう日本の姿を描いているのか分からず不安になる。・
保守右派の安倍総理に本当に日本を託していいのか。自民党で仕方ないが今、安倍さんが総裁で総理だ。
2018年の安倍総裁の任期まで我慢するしかないのだろうか。でも今年の後半には2%物価安定目標が達成できるかどうかが判明する。その時、安倍総理の経済政策であるアベノミクスの信認が問われることになる。アベノミクスの破たんは政権がぶっ飛ぶことになるのだ。
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