2016年1月8日金曜日

北朝鮮・水爆実験?:常に騒いでいないと忘れられる哀れな小国

北朝鮮の水爆実験を報じる読売新聞
2016.1.7
6日、北朝鮮は過去の安保理決議に違反して又、核実験を実施し成功したと報じた。常に騒いでいなければ忘れられる哀れな小国なのか。この報道を受け、安保理が新たな制裁に向け動き、世界の株価は大きく下落した。北朝鮮が核保有国としてアメリカと対等な地位を築いたことを世界に発信したのか。

今までは北朝鮮の横暴な行為に対して中国が擁護していた関係だったが、核実験と言うことになる今回は中国も頭にきたようだ。経済制裁などを匂わせているが本気で出来るのか。昨日のテレビ朝日・報道ステーションの報道でも経済制裁を受けているにもかかわらず都市開発は進んでいるし、中朝国境では経済行為が盛んだと報じた。

思い出すのは前金正日主席が、「北朝鮮のような小国は常に何か騒いでいないと忘れられる存在だ」と言ったことがあるが、その通りのことを繰り返し行っている。

しかし、北朝鮮とは不思議な国だ。今回の水爆実験もその規模から言って水爆実験は疑問視されている。大気中の放射能測定で分かるだろうと思うがトンネルの中での実験では難しいと言う。過去にも核実験をやったと言ってTNT火薬を使ったと言うニュースがあったはずだ。

安倍総理の進める拉致被害者の帰国問題も政権の意に反して遅遅として進まない。1年かけて再調査する約束が出来たというので制裁の一部解除を早々とやってしまったが失敗だ。
報道によると既に北朝鮮は調査報告をしているが日本側が受け取りを拒否しているというのだ。

報告書を受け取って「成果はなかった」と言うことになると安倍政権はぶっ飛ぶ危険がある。

それにしても朝日新聞(2016.1.7)の「天声人語」に注目する記事が載った。編集者が25年前に有力政治家の訪朝を取材するために訪朝したときのことだ。当時の金日成主席と握手すると温かく、軟らかい手だったが、鮮やかな民族衣装を着た女性とフォークダンスをしたときの女性の手は冷たく荒れ果てていたという。

北朝鮮のマスゲームなどが以前頻繁に報道され、すごいことをやる国だと思っていたが、実体は動員され帰りに何らかのご褒美をくれるということだった。女性は毎日の厳しい生活に耐えているのだ。
一方で、指導者は丸丸太り成人病の全てをもち、何時どうなっても不思議ではない状態だという。やせ細った国民、路上で餓死した子どもの姿を見るとやりきれなさを感じる。

国は疲弊し、難民が流出している現状を一国の指導者はどう思っているのか。シリアもそうだ。


サウジアラビアと周辺国のイランとの国交断絶も心配になる。他国がこれに介入すると複雑になり世界戦争に発展するかもしれない。経済のグローバル化は発展に欠かせないと言うが政治の世界ではどうなのか。

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