2016年10月22日土曜日

21日、鳥取県中部の未知の断層?:M6.6,震度6弱で何故、被害が少ない

21日、鳥取県中部地震の震源域
NHK「おはよう日本」 2016.10.22
21日、鳥取県中部を震源とする地震発生、未知の断層が動いたらしいが、M6.6,震度6弱でどうしてこの程度の被害で終わったのか。テレビで震度6弱と聞いて最近にしては大きいと思ったが被害ニュースの少なさに驚いた

続く多くの余震を東京に向かう車のカーラジオで聞いていたが被害ニュースは同じ内容の繰り返しだ。放送中にも地震情報が流れアナウンサーが同じ内容のニュースを読み上げる。

耐震工事がされている倉吉市役所だが窓ガラスの被害が多い
NHK「おはよう日本」より
東京に帰ってテレビニュースを見て、屋根瓦が落ちたとか、壁の崩れ、多い被害に窓ガラスの割れがあった。震源地の倉吉の市役所の映像を見ると耐震工事はされていたが至る所で窓ガラスが割れてシートが張ってあった。

70歳の越える住民の人が「こんなの初めての経験」と言うが、2000年に発生したM7.3の鳥取県西部地震ではどうだったのか。

今日(1022日)の新聞で揺れの強さは1494ガルで熊本地震の1362ガルより大きいのだ。揺れの種類が木造家屋に被害をもたらす揺れより弱かったのか。

あるいは断層上に家屋など構築物がなかったか少なかったのだろう。チョット離れれば被害は激減するはずだ。今までで震度1100回以上、震度3が18回、震度44回で、気象庁は「今後1週間は震度6弱程度の地震が続く」と決まり文句を言う。今までは1ランク下の地震だったが、熊本地震の反省から同程度と言い出したのだろう。

今回は「未知の断層」ではないかと言うが、この付近では1710年M6.5~6.8,伯耆美作地震、1711年M6.5~6.8の伯耆地震、1943年M7.2の鳥取地震、1978年M6の鳥取県中部地震、1989年M5.3の鳥取県西部地震そして2000年M7.3の鳥取県西部地震が発生、決して安心出来る地域ではないのだ。

付近には発生確率は分からないが鹿野-吉岡断層M7.2、岩坪断層M6.5が存在するのだ。

政府の地震調査委員会は「中国地方の活断層評価」でどこでも30年以内にM6.8以上の発生確率は50%と言い、活断層は少ないが確率は高いと評価している。未知の活断層があるらしい(産経ニュース 2016.7.4)。

測量学の権威で「MEGA地震予測」を出している村井先生も「異常変動全国MあP‘16」で鳥取・島根警戒ゾーンで5cm以上の地殻変動が観測され警戒するよう週刊誌で発表していた。

「ひずみ」が蓄積しているといっても直ぐに地震に結びつくものでもない。ひずみが蓄積するまでに相当の年数が掛かるのだ。それが数千年にもなる。

今回の鳥取県中部地震は、その規模から考えても被害の少なかったことに驚く。


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