一体、IOCのバッハ会長は何をしに来日したのか。オリンピック会場の見直しで蚊帳の外に置かれた組織委員会の森さんに頼まれて東京都に注文を付けに招いたのか。バッハ会長の発言からそういった勘ぐりが出来ないか。
「原則を大切に」「ルールを変えないことがIOCのルール」ということから今、問題になっているボート、カヌー競技の会場を「海の森水上競技場」から宮城県「長沼ボート場」に変更しようという動きがある事にクギを刺した格好だ。
組織委員会、競技団体、IOCは挙って「海の森」に拘るのだ。諸々の費用が500億円を超える事にクレームが付いているが、これを300億円程度のコスト削減を検討するという。だったら始めからそうすれば良かったのではないか。すでに大成建設が工事に着手しているので中止ともなれば違約金が発生しかねない。組織委員会も後処理に困るのだろう。
ボート競技の団体は「海の森」に拘る。何故かと思っていたら、どうも東京近郊に競技場がないので是非ほしいらしい。競技者が海水であるためにボートが錆びること、海であるために風の影響を受けやすいこと等を上げているが、無視している。「アスリートファースト」にも反していないか。
バッハ会長の目的は東京都、国、組織委員会、IOC4者が作業部会を作って検討したらどうかと言うのだ。小池さんはアスリートも加えろという。
でも考えてみよう。今まで組織委員会に任せていたので誰が責任者河からないまま作業を進めていた。社長も財務部長もいない組織なのだ。あの舛添前知事だって「責任者は責任をとれ」と強気の発言をしていたが、いつの間にか柔軟な姿勢に替わった。
急いで経費総額を出し国、東京都、組織委員会で負担を決めなければならないがどうなることか。東京都は1000~1500億円を負担とニュースで見たが、何やら勇み足だったようだ。しかし国は東京都が負担と言うし、組織委員会だって十分な金を持っているとは限らない。
偉い人ばかり頭に付くので事務方が頑張る姿が見えない。4者による作業部会もうまく行くはずがない。又、組織委員会の位置づけを明確にしなければ森さんの暴走が止まらないのではないか。
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