2016年10月15日土曜日

豊洲問題で専門家会議再開:工事現場確認を怠った委員にも責任があるのでは

豊洲新市場予定地における土壌汚染対策などに係わる専門家会議報告書
20年7月26日
豊洲市場で盛り土がなかった問題で専門家会議を再開したと言うが、こんな事態になった責任の一端は専門家会議委員の責任でもあるのではないか。何故、汚染土壌の掘削入れ替え工事、盛り土工事が始まる節々で委員が現場確認をしていなかったのか。

施工図面を取り寄せ確認するだけでも違うが、現場確認をする事にしていれば盛り土の代わりにコンクリート箱を積む上げる工法など都や業者は出来なかったはずだ。

何故、今頃出て来て現状のままで安全性を検討すると言うのだ。よく言えたものだとばからしくなる。

テレビニュースで専門家会議の様子を見ていたが、委員は3人、市場関係者が多数参加している。

市場関係者は「盛り土すれば何故安全なのか」と質問を浴びせていた。日建設計などとの設計プロポーサル技術審査でも関係者との合意形成が大事と言っていたが、合意形成が出来ていなかったのか。

改めて「豊洲新市場予定地における土壌汚染対策などに関する専門家会議報告書(最終案)を見てみた。

土壌汚染対策では汚染土壌を掘削処理し、盛り土する事により操業由来の汚染土壌はなくなるし、地下水汚染も建物敷地内にはなくなり、直接暴露による人への健康リスク、生鮮食料品への影響は生じないという。

更に汚染空気の暴露による影響は環境基準、排水基準に適合するレベルに地下水を管理すれば健康上リスクのないレベルで地上空気環境の維持が可能という。

今、新たに地下大気の水銀が環境基準値を超えていることが分かった。専門家会議の予想を超える事態になっている。

専門家会議は最後に、管理としてモニタリング、点検結果を土地管理者、土地利用者が共有化、意見交換し管理に反映させ、学識経験者も入れた形で管理する協議会の設置も提言している。

専門家会議は自分たちが提言した事項が確実に遂行されていることを今までに確認したことがあるのか。あるいは専門家会議の事務局に確認させ報告させたことがあるのか。

専門家会議の委員は、まず自分たちの手抜きを反省すべきではないか。



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