2017年11月14日火曜日

加計学園獣医学部「認可」:こんな大学に子どもを預ける親がいるか

数々の疑惑が残ったまま加計学園獣医学部が「認可」されたが、こんな大学に子どもを預ける親がいるのか。野党の疑惑追及がママならず、大学設置審の委員も不満たらたらであるが「可」と判断し、文科相が「認可」してしまった。

政府、官邸、自民党に取っては予定通りの過程だったのだろうが、国民は腑に落ちない。今度は子どもを抱える親が「大学の適否」を決める番だ。

設置審の委員がメデイアに登場し考えを述べていた。申請書は当初から不備が多かったという。その都度訂正されるが開校日が決まっており、学生募集などを考えると「可」を出す日程は決まっていたのだ。

さらに通常の設置審に較べて今回は「戦略特区」という印籠がぶら下がった。政治的背景を考えると「法的違反」がないのだから認めざるを得ないのだ。

学校の体制、授業内容、スタッフ教授陣など陣容、実験設備、実験スタッフなど優秀な学生を世に出すことが出来るかどうかを審査するのが目的ではなかったのか。そういうことが文科省の今までの公正、公平な教育行政がゆがめられたことになる。

そして何よりも開校が必要だったのか。50年も認可されていない獣医学部を今、新設する必要があるのか。既設大学の獣医学部の定員を増やすことだってあるはずだ。

これから少子化で学生数は減っていく。今でも定員割れの大学が増え、44%は廃校あるいは学部閉鎖になっている。これからは一層学校経営は不利になるのだ。

しかし学校法人にとっては新設することにより新たな交付金、補助金を得て、関連学校の経営にも資する必要がある。加計学園も岡山理科大は経営が順調でも他の関連大学は赤字で自転車操業なのだ。新たなカネが入らなければグループがやっていけないのだ。

おまけに地方大学。地方の学生数も減ってくるはずで定員割れは確実だ。だから海外の留学生枠を増やし何とか定員に持っていこうとする。メデイアの報道では加計学園が韓国で学生募集をしたそうだ。日本の獣医師の不足を補充するための開学ではなかったのか。

国からのお金が絡めば建設費を水増しして交付金を水増しして詐欺まがいのことも可能になる。

最初は定員割れだろう。何年かしても定員割れで経営がうまく行かなかったらどうなるのか。

こんな疑惑だらけで危なかしい大学に子どもを預ける親がいるのか。今度は親、子どもが選別する番だ。



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