朝日新聞(2020.8.27)の「西之島がなくなっちゃうかも!?」の記事に驚いた。1973年、小笠原諸島の島、沈没とくると、思い出したのが小松左京さんの「日本沈没」だ。日本が沈没することはあり得ないが、小松左京さんの想像力の豊さがわかる。
新聞記事によると、小笠原諸島の西之島が2013年活動を再開、今年に入り活発になってきた。調査の結果、火山灰の組成が変わり、最初は溶岩を噴き出していたが、それが火山灰に変わったそうだ。地下の深いところからマグマが上がってマグマだまりが大きくなり、爆発的噴火になればマグマだまりは空になり、火山が陥没するそうだ。カルデラ噴火となれば島全体が陥没し津波が発生する。
広い地域に大きな影響が出るカルデラ噴火はいくつも例があるのだ。
ところで小松左京さんのSF小説「日本沈没」のストーリーは、197X年夏、小笠原諸島近くの島が一夜にして海底に沈んだ。物理学者の田所教授が小野寺がそう艇する深海艇「わだつみ」に地質学者の幸長と乗り込み調査のため日本海溝に潜った。そこで見たのが海底に走る奇妙な亀裂と乱泥流の発見だった。伊豆半島は地震が発生、天城山は噴火、情報科学者中田も加わり、マントル流に急速な異変が起き、日本列島は2年以内に地殻変動で沈む見解で一致し、日本脱出計画「D計画」が実行されたという構想だった。
さらに、京都、東京に巨大地震、富士山火山帯では火山が相次いで噴火したともいう。京都では宇治ー京都大学グランドー修学院ー三千院を通る花折断層帯など3つほど活断層帯が知られているし、大阪でも上町断層帯は要注意だ。東京はもちろん首都直下地震、関東大震災も予測されている。
小松左京さんは不遇な時代、百科事典を熟読したという。だから発想も現実味を帯びている。
日本が沈没することはないが、今の日本は全国で自然災害は頻発した9世紀に酷似していると専門家はみている。
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