2024年2月25日日曜日

何故だ 半導体に振り回される一時か:TSMCが熊本で開所、半導体関連株の高騰

 22日の東証の日経平均株価終値が3万9098円で34年ぶりに高値を更新、証券会社はくす玉を割って祝う。バブル経済で一儲けしようとしているのか。その要因は米半導体エヌビデイアが生成AIブームに乗って株が上昇、これにつられた半導体を製造供給する台湾のTSMCの株価も上昇した。日本では東京エレクトロン、デンソー、日産など自動車の株が上がった。

時を同じくしてTSMCが熊本金鉱に第一工場の開所式を行った。この周辺には東京エレクトロン、ソニーグループのほかに多数の関連企業があり、TSMCから半導体の供給を受けるらしい。

日本市場も海外投資の比重が高いために否応なく高騰した。それにつられて株価も最高値の更新になった。

先日には米国の投資家バフェットさんが来日し株投資を煽ったが、彼が「株主への手紙」で米国内外の株式相場高騰は「カジノ的」と警鐘を鳴らした。魅力的な新規株式投資機会は乏しいというのだ(日経 WEB2024.2.25)。

半導体関連に長けた専門家は手を出だすが、素人の投資家は危険なのだ。

それにしてもTSMCの日本への投資は続く。それに政府の投資が加担する。第一工場は12ナノ、12~28ナノの最先端ロジックが生産される。第2工場は秋に着工予定で5ナノを目指す。第3工場は3ナノ、自動車やAI向けの最先端技術か。第4工場も計画されているという。完成時はどうなるか想像もつかない。

台湾では5~7ナノだ。日本に投資をするのは台湾有事のことを考えてか。政府も1兆円を超える援助をしているのはメリットが大きい。

一方、建設が進む熊本菊陽街付近はどうなのか。テレビの情報番組では白川の河川水、地下水の問題があるらしい。農業用水、飲料水に使っているがどう影響するか。農地も宅地や工場の建設用地になった。雇用者も増える。当然に学校や生活のインフラ整備にカネがかかる。

今まで築いてきた地場産業は消滅か。

そんな時に急に半導体不況がやってくる可能性もあるのだ。以前に政府が投資した半導体事業で不況にかかり、海外の企業に身売りした経緯がある。今、半導体バブル(?)でその話を忘れてしまったのか。

米国の投資家のバフェットさんの「カジノ的投資」の警告を忘れてはいけない。

関連記事

2024.2.21掲載

熊本進出のTSMC:半導体巨大工場と飲料水、そして忘れてはならない巨大地震 www.yamotojapan.blogspot.com/2024/02/tsmc.html



0 件のコメント: