黒田日銀総裁は、金利上昇という想定外の現状にあっても、量的緩和の修正が出来ないのだ。22日の政策決定会合後の記者会見での黒田総裁の表情を見ていて苦悩していることがありありだが、景気判断を上方修正し量的緩和を継続することを強調した。
米・FRBのバーナンキ議長も、縮小意見もあるが緩和継続の方針を打ち出した。
注目される長期金利も22日には0.885%で上昇しているが、株高、円安がすすんでいるなかでの限定的な現象で、「急に跳ね上がることはなく、実体経済には大きな影響はない」と従来の見方を繰り返した。
それでも国債購入を断続的に行うなどの対応を強調し当初の量的緩和の続行を決めた。
当然だろう。買い入れペースを落とすと、市場は一気に円高、株安に動くのではないか。それは大胆な金融緩和を約束して総裁に就任したばかりの黒田さんには出来ないことだ。
時期尚早な金融引き締めは景気回復が減速するか、終了する著しいリスクを伴うことになるのだ(讀賣新聞2013.5.23)。
黒田総裁もFRB・バーナンキ議長も、そう考えているのだ。
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