今の物価高など「アベノミクス」の副作用は、「変わり目」なのか? だから我慢すれば好循環に持っていけるとでも言うのか。7日のNHKの国会中継で参院予算委員会を聞いた。物価が上がり企業収益も上がれば設備投資、個人消費も伸び家計も潤って好循環のサイクルに入るというが、いまだ家計への好影響は出ていない。
野党議員の質問も、給料は上がらず、家計は厳しい。2%物価目標もどの程度あがるのかとフリップを用意しての質問だった。
これに対して安倍総理は、家計の支出も前年比を上回り、個人消費も好調、失業率も改善しており「変わり目」であることを強調した。
第3の矢の成長戦略で好循環に持っていきたいらしい。デフレ脱却には従業員の報酬の引き上げが重要で、賃金上昇率がインフレ率を上まるようにしなければならないという。
ここは「我慢しろ」ということか。「変わり目」の厳しい生活にいつまで我慢すればいいのか。
それにしても総理を始め閣僚の答弁の根拠がはっきりしない。おそらくあらかじめ提出された質問に官僚が作成した答弁書を読み上げるか、暗記して応えているのだろう。
質問者の質問趣旨はフリップで資料が提示されるからわかるのだが、政府の答弁は理解できない面もある。
大臣や官僚が答弁する時に「○○先生にお答えいたします」というが、閣僚答弁は誰に向かって答弁しているのか。
国民に向かって答弁しているのであれば、根拠となる資料の提示があってもいいのではないかと思うが、どうだろう。
安倍総理の答弁が、なんとなくいい加減さを感じる最近の予算委員会だ。
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