事故後2年の原発の現場 TBSニュース23 2013.3.8 |
チョット気になるんです、東電・福島第一原発は次に襲来するであろう巨大地震・津波に耐えることが出来るのか。停電、汚染水処理問題で現場映像を見ると、密集するタンク群、地を這う配管類はほとんどが仮設の有様。一方、気象庁の地震情報でのこの辺の震源を見ると、茨城県沖、福島県沖、千葉県東方沖が並ぶ中で宮城県沖が圧倒的に多い。
これだけ見ても、相棒の杉下右京流に「チョット気になるんです」と言うことになる。
ところで、地震情報を賑わす「宮城県沖地震」は、あの想定されている地震なのか。4月17日21時03分に発生した宮城県沖地震は、緊急地震速報も出たが、M5.8,震度5弱で規模が小さい。
3.11東北地方太平洋沖地震が発生したとき、専門家は距離が違うと想定されている宮城県沖地震(M8)とは異なるとコメントしていたが、歪むは解消したとも言っていた。
この東北地方太平洋沖地震は、三陸沖を震源とはするが、岩手県沖から茨城県沖まで広範囲の震源域における連動型地震になっており、「想定される宮城県沖地震も同時に発生した」との見解が示された(地震予知連絡会、地震調査研究推進本部)。
だとすると、揺れはそれほどでもないが巨大な津波を伴うアウターライズ地震が心配になる。3.11東北地方太平洋沖地震の発生直後、海外の専門家は福島第一原発の対応を急げと警告していたのは、この地震による更なる災害を心配してのことだった。未だ2年経っても起きていないが明日かもしれないし、明後日かもしれないし、数年後かもしれない。
福島第一原発の対応が遅れると、次に来襲する巨大津波で冷却が不能になり再臨界を起こし大惨事になるのだ。今度こそ首都圏避難にいたる。
災害の拡大防止は達成したという 東京電力HPより |
そこで東電のHPから福島第一原発の現況を見てみた。
総電源喪失で冷却機能を失ったが、今は冷温停止状態(100度以下)だという(民主党野田政権の時に早々と宣言した)。万一事故が起きても敷地境界における被爆線量が十分に低い安定状態とも言うのだが、まだそんな状態でない事は皆分かっている。国会審議でも安倍政権は否定していた。
密集する汚染水貯蔵タンク群 テレビ朝日 報道ステーション 2013.4.9 |
肝心の循環冷却システムも中長期的安全が確認され、保安院が「妥当」と判断したらしい。でも、毎日420トンもでる汚染水の処理、貯蔵がままならない状態ではないか。
あんなにボロボロ状態に見えた原子炉建屋は補強され、耐震安全性の評価は完了していると言うし、余震に伴う津波対策では仮設の防潮堤が設置された(2011.5.18)と写真が掲載されている。
津波対策として仮設の防潮堤を設置 東京電力HPより |
いくらの津波高さに耐えるのか。これで敷地内の浸水がどの程度防止できるのかわからない。
汚染水貯蔵タンク群、地を這う仮設配管、トラックに上に載せたままの仮設配電盤、散在する資材、機材類など、廃止作業という後ろ向きの仕事ではあるが一歩間違えば大惨事に繫がる仕事だ。
このままでは津波対策が不十分と思うのだが・・。 場内を整理整頓し、どんな場合でも冷却機能は確保し、再臨界は防止できる処置を見せてほしい。
0 件のコメント:
コメントを投稿