今回の震源域は糸魚川-静岡構造線、新潟ー神戸「ひずみ集中帯」 付近だ。神城断層の一部が動いた? 気象庁の地震情報に記入 |
11月22日午後10時過ぎ、テレビが「緊急地震速報(気象庁)」を流した。身構えいたが揺れは感じなかった。震源は長野県北部、M6.8震度6弱だ。長野県小谷村、小川村で震度6弱、白馬村、信濃町で震度5強、中野、大町、糸魚川、妙高で震度5弱など広範囲に震度3で揺れた。
NHK 緊急地震速報 |
東京は大田区で震度2だったので揺れは感じなかったが、東京へ来るために環八あたりを走っていた娘の家族が車で揺れを感じたという。
2011年にもM6.7が発生しているが、37分に震度5強の余震の後、23日8時までに51回も揺れている。気象庁は今後1週間は震度5強程度の余震に注意を呼びかけている。
この小谷村は一度通ったことがあるが地層は脆く、過去に大きな地崩れ事故を起こしたことがある。
震源は、有名な糸魚川―静岡構造線、新潟-神戸の「歪み集中帯」付近らしい。近くに神城断層が分かっているようだが、今まで知られていなかった活断層かもしれないと専門家は言う。
今朝の新聞報道によると、震源域に住んでいる人が「すごい横触れ」「ドーンという突き上げる衝撃」と言っているから相当大きな揺れだったのだ。家屋の倒壊、土砂崩れで通行止め、怪我をされた人が多いようだ。
ところがこの付近で地震の発生を警戒するよう呼びかけていた研究者がいるのだ。
測量学の権威者でGPS測量から地殻の変動を観測し4cm以上の地殻変動があると「要警戒」を指摘している東大名誉教授の村井先生だ。
GPSによる「異常変動全国MAP」 週刊ポストより |
先生は、「異常変動全国MAP」を作成し、首都圏・東海警戒ゾーン、飛騨・甲信越・北関東警戒ゾーン、南海・東南海警戒ゾーン、九州、南西諸島警戒ゾーンを設定し、今回の長野県北部地震は飛騨・甲信越・北関東警戒ゾーンに属するのだ。
それによると、白馬では8.33cmの変動を観測していた。4cmが警戒レベルだから異常に大きい変動値になる。
これほどのデータがあるにもかかわらず被害軽減に役立っていないのは残念なことだ。確かに「明日地震が発生するかもしれないので警戒せよ」と言っても広範囲すぎて途方に暮れる。
もう少し前に前兆があればと思うのだ。
今回の長野県北部地震を見ると、4日前の18日にM2.4(震度1), 2.5(震度2),2.6(震度2)の3回の地震が起きていた{気象庁 地震情報}。これを前兆と見るのか。
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