2014年11月27日木曜日

維新の党を信じる?:橋下さん抜きでは成り立たず、居れば混乱の種

維新の党を信じることが出来るか?橋下さん抜きでは成り立たず、かと言って居れば混乱の種で分裂の危機をはらんでいる。衆議院42人、参議院11人で民主党に次いで野党第2党、自民党一強に対するには民主、維新共闘が必要だ。報道ではゴタゴタはあったが取り敢えずはそれで進むようだ。

維新の党を語るときはいつも「大坂都構想」が前提でくっついたり離れたりする。

民主党とは大阪都構想で対立していたが、民主党が大阪選挙区に公認候補を擁立しないことで民主と維新の共闘が出来た。

公明党とも大阪都構想反対で対立し、橋下さんは大阪3区、松井さんが大坂16区に立候補し公明党候補潰しを目論んだが、結局は出馬を断念することになる茶番劇を演じた。

これら全ては橋下さんの意向が大きい。

更に党内では橋下vs江田の両共同代表の関係も嫌悪だ。橋下さんが大阪で発信すれば東京で江田さんがしかめっ面をし、その逆の場合もある。根本的に政治理念が違うのだから当然だろう。

橋下さんが大阪で、江田さんが東京でと言うことになると2巨頭性だが、総務省には責任者は橋下、本部は大阪で届け、党の要職は維新の会が占めている。

集団的自衛権、消費税増税、原発再稼働など重要政策での食い違いもあり、党内に政策のコンセンサスがなければ国会審議に迫力を欠くことになり野党共闘でもごたごたが絶えないだろう。

野党再編をよく口にする。橋下さんは100人構想を持っていたが中心になるのは維新の会だ。どんなことがあっても「維新」は外そうとしない。一方、江田さんも再編論者であるが今の維新の党は仮の姿とみている。

民主党政権は小沢さんと総理との権力の二重構造でガタガタし分裂した。維新の党も大阪vs東京の二重構造で分裂の危機にあることは大方の見方だ。

今回の選挙も、前回維新の会ブームで当選した新人も多かったが今回は厳しい選挙戦になるようだ。橋下さんが出馬すれば「風」も吹いてくると思っているだろうが本当に橋下さんにその力が残っているのか。

大阪都構想も市議会、府議会は拒否し暗礁に乗り上げているようだ。橋下さん、松井さんに秘策があるようだが、こんな人間に頼らなければならない政党に日本を託せると思うか。

報道では、前回の衆院選前の「比例区で投票する政党はどこか」の設問に「維新」と答えた人は10%だったが、今回は3%程度という。民主党以外の野党がほとんど0%だから高いことに変わりはないが、「維新への風」は前回ほどではない。

橋下さんに振り回される政党にはもううんざりではないか。



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