2014年11月13日木曜日
日テレ・女子アナ内定取り消し:女子アナって何なんだ
日テレが女子アナに内定していた女子大学生を「ホステス」経験があったことで内定取り消ししたことで、女子学生が「入社する権利の確認」を巡って訴訟を起こし今、問題になっている。内定取り消し理由に女子アナには「清廉さ」が求められるがホステスには欠けるということか。
いつも民放の女子アナを見て思うことは、「女子アナって一体何なんだ」と思う。清楚でしっかりニュースを読め、司会で番組を進行させることができるのが女子アナだと思っていたが、今はタレントと見間違う処遇を受けていることに違和感があるのだ。
タレントは出演料が高いが、女子アナという社員では安価で番組が制作できるメリットがある。だからテレビ会社は女子アナランキング、好きな女子アナ、嫌いな女子アナなど週刊誌で騒がれるのはメリットがあることになる。
事の経緯は、女子大でミス○○○○に輝いた経験のある女子学生が日テレを受験し、女子アナに内定、研修を受けていたが「ホステス」の経験があったということで自己申告したようだ。日テレは当初「問題なし」としていたが、急にホステス経験を問題視し内定取り消しに至った。女子学生は女子アナにあこがれていたので諦めきれず提訴に踏み切ったようだ。
原告の女子大生は実名で提訴に踏み切ったのは、「女子アナについて考える機会になれば」と思ったそうだ。
しかし、ホステスが本当に「清廉さ」を欠いているのか。
私も接待で何度かそういう場所に行く機会があった。容姿端麗、感じの良い女性ばかりで驚いたものだ。
いろんな目的があって仕事に就いているのだろう。大学に行く資金を貯めるため、海外旅行をするため、あるいは事業を立ち上げる資金を稼ぐためと色々あるだろう。
しかし注目しなければならないのは、何かの家庭の事情でシングルマザーになり子どもを託児所に預けて夜の仕事をしている女性たちだ。時々テレビの情報番組でそういう母子家庭を紹介される。母親が子どもをだっこして夜の町を託児所に行っている後ろ姿を見て、子どもが指さして母親に何か言っているシーンがある。
恐らく「ママ見て、きれいだね」と言っているのだ。同じ年頃の孫がいるので涙が出そうになる。母親のお父さん、お母さんはどうしているのだろう。助けてやれないのかといつも思うのだ。
最近、石破さんが地方の後援会で「近居」と言ったことが話題になった。「近くで一緒に暮らせないのか」と言うことなのだが、それが出来ないから厳しい生活になっているのだろう。
ホステスをやっているいるから、あるいはやったから「清廉さ」に欠けるとは偏見ではないか。逆に日テレの幹部はそういう場所で接待を受けたことがないのか。それほど民放は「清廉さ」のある会社なのか。
一方で、女子学生が憧れている女子アナも厳しい職業なのではないか。
自分の冠の付く情報番組や朝、夕の情報番組に出れる女子アナは限られているのだ。30歳までにアスリートとか金持ちと結婚し退社できる女子アナは「勝ち組」と呼ばれ、30過ぎたら記者業に転向する「負け組」とがあるらしい。
そういう勝ち組でも結婚相手が現役から引退すると離婚の話になって、又週刊誌を賑わす。
情報番組で結婚を宣言しておきながら離婚とは何だと言いたい。ある番組で楽天の監督だった野村さんが「野球選手と結婚しているが、コーチや監督で生き残れる才能があるのか」と心配しているコメントをしていたが、正論だと思う。
民放に比べてNHKの女子アナは2人を除いては「清廉さ」を持った女子アナだと思う。NHKの女子アナだったことがセールスポイントになって民放で稼げる女子アナになる事も出来るのだろうが、
視聴率がとれなければミニスカで美脚を見せるしかないという哀れなことになる。
女子アナだって厳しい競争社会を生き抜かなければならないのだ。
今回提訴した原告女子学生も勝訴したとしても、厳しい立場になり憧れている仕事に就くことは無理ではないか。決して賢明なやり方ではないと思う。
と同時にテレビ局もタレントまがいの女子アナを育成することは止めた方が良いのではないか。
「女子アナって何だ」と問われれば、番組に華を添える役目もあるだろうが使い捨てにされる厳しい職業だと思える。
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