2014年11月6日木曜日

公安警察 京大潜入事件:公務執行妨害容疑で「大学の自治」を犯して良いのか

京都大学本部 2000.3.31撮影
公安警察が京大へ潜入する事件が起きたが公務執行妨害容疑で「大学の自治」を犯して良いのか。私服の公安警察が京大構内で行われていた集会に潜入し情報収集していたところを学生に見つかり、京大と京都府警で一悶着起きた。5日夜のテレビのニュースで学生に取り押さえられている警官の姿が映るのを見て何があったのかと調べてみた。

5日の京都新聞Web版によると、2日の東京都内でのデモ行進で京大生が警視庁に公務執行妨害容疑で逮捕されたのう受けて4日に京大構内で抗議集会を行っていたところに私服警官が潜入したらしい。3時間余りの話し合いの結果、警官は大学から退去したという。

大学側は、「事前通告なしに立ちいることは誠に遺憾」とし、事実関係を調べて府警に申し入れをすると言う一方、府警は「捜査の都合上通告なしに立ち入ることはある」と反論している。軟禁罪を問うとしたらバカげている。

京大の構内は関係者以外の一般の人も通ることが出来るが、集会に潜入しアジ演説などをメモし、情報収集していたとしたら「大学の自治」を犯していることになる。

問題の発端になった東京都内でのデモ行進が何だったのか調べると、銀座での「戦争反対」「安倍打倒」のデモ行進だったようだ。そこで学生と警官が揉めて(?)公務執行容疑で逮捕されたようだ。

公務執行妨害なんて警察官の恣意でいくらでも逮捕の根拠になる事案は多い。軽微は犯罪だ。

その容疑の情報収集で事前通告なしに大学に潜入していたのだから府警のやりすぎではないか。「大学の自治」ってそんなに軽い物ではない。

そして、今安倍政権は集団的自衛権、集団安保、特定秘密保護法、憲法9条解釈見直しなど右翼化政策を強めているが、野党がだらしないためにブレーキもかけにくい状況が続いている。

昔は安保騒動、大学管理制度など学生による激しい反対運動が繰り広げられていたが、今の学生は何を考えているのかと不審に思っていた。

しかし、4日のデモ行進がどういう内容の物であったか分からないので安易に賛成は出来ないが、学生活動家ばかりでなく一般学生も今の政治の是非に行動を起こすべきではないか。勤め人の金曜日夜の国会周辺の集会などは貴重な行動であると思う。


学生ももっと政治に関心を持つべきだ。無関心だから安倍政権のように横暴な行動に出るのだ。

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