自民、小渕優子さんを公認、議員の質より議席数が大事なのか。政治資金規正法違反、公職選挙法違反容疑で関係者が特捜部に事情聴取、家宅捜索を受けた小渕優子さんを今回も自民党公認候補にした。
群馬5区は他に社民党が小林さん、共産党が新人の糸井さんを立てる。民主党は分からなあいが一転注目選挙区になった。前回のように次点に大きく差をつけることは出来ないだろうが、専門家の間では「当確」らしい。
群馬県の有権者がどういう良心を表するかだ。
自民党は他に1区で同じように事務所費で政治資金収支報告書に疑惑の処理がされて閣僚を辞任したり、昨年は女子大学生と援助交際の疑いがある佐田玄一郎さんも公認した。群馬県連は公募で差し替えを訴えていた選挙区だ。
それにしても自民党は「政治とカネ」の問題をどう考えているのか。
例え関係者、秘書がやったこととは言え、政治資金規正法、公職選挙法違反は国会議員の公明正大な議員活動を否定するものであり国会議員にあるまじき行為だ。
まだ本人に責任があり有罪になったのではないのだから「問題なし」と考えているのか。
それともいちいち[政治とかね]を問題にしていたら国会議員になる人間などいなくなるとでも言うのか。
常識的には自分の後援会の疑惑を解明し、きれいにしてからの出馬だから1回休みと言うことなのだろうが、親から引き継いだ地盤を失いたくないとか、議員を辞めると検察の手が迫ってくる危険がありどっちみち茨の道だが国会議員の道を選んだのだろう。
例え、当選し国会へ帰って来れたとしても「政治とカネ」の追求は続くだろう。政治倫理委員会などに引っ張り出されればクリーンなイメージは跡形なしだ。
小渕さんは「群馬のために精一杯頑張る」と立候補表明の記者会見で挨拶していたが、「何が出来る」というのか。
それにしても群馬には世襲議員が多い。小渕さん、中曽根さん(参)、山本さん(参)、福田さん、笹川さん、尾身元財務相の長女も比例区で出ると言う。
こういう世襲議員を相手に一からスタートする政治を志している者にとっては大きなハンデ-だ。何らかの制限をしなければ政治に参加しようとする国民が離れていく。世襲で議員を擁立する選挙区民は何らかの利権を期待してのことだろうから「政治とカネ」の問題も出てくるのは当たり前だ。
自民党に政治改革、意識改革が微塵もないのか。議員を職業にしてはいけないのだ。
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