岩泉町のグループホームの惨事を伝える 讀賣新聞 2016.9.1 |
新聞報道では認知症のグループホームは平屋建てだったが、隣に同じ法人が運営する3階建ての介護老人施設が有り、ここでは一時孤立したが全員が救出されたという。
当時台風10号の影響で近くの河川の水位が上がっていたが、基準の2.5mには達していなく町は「避難勧告」は出さないままに、急激に水位が上がり6mを越え、グループホームの平屋に押し寄せたという。
職員の話では急激な増水で打つ手がなく、非番の職員も駆けつけようとしたが、激流のために車が動かなかったという。
町は全域に避難準備情報を流していたが、避難指示や避難勧告は、この地域には出していなかったという。町長も見に来たが大丈夫と判断したようで「申し訳なかった」と謝罪していたが、テレビでの様子では不可抗力を主張しているようだった。
でも、職員や町長に「念のために」という意識があり、無駄になろうとも避難をしていれば、こう言う惨事は減らすことが出来たのではないか。
降雨が続けば河川の水量は急激に増加する。濁流はえぐり取られた材木などを押し流し橋桁などに貯まって土手を越流し民家に濁流となって入ってくる。
1階では危ないのでより高い階へ逃げろ。平屋建てに住んでいる住民、老人、要介護の必要な人は早めに避難所へ、地域で助けあう必要性、普段からのコミュニケーションを作っていくこと。
災害のニュースが流れるたびにテレビで防災コンサルタント、コメンテーターがいろんなアドバイスをするが、一向に同じ災難が続く。
ほとんどが反省ばかりだ。
何故、「念のため」避難して助かったというニュースが流れないのか。犠牲のニュースの方が、「念のために」避難して助かったニュースより重要なのか。
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