2016年9月27日火曜日

安倍首相・所信表明演説を読んで:「非正規」という言葉を一掃? ついでにアベノミクスも

27日の新聞で安倍総理の所信表明演説を読んでみた。この国から「非正規」という言葉を一掃しようという。良い決意だが「アベノミクス」という言葉も一掃してほしい。安倍政権の経済政策をアベノミクスで誤魔化されている。

事業規模28兆円の経済対策で内需を拡大し、アベノミクスを加速し、念願の脱デフレで「経済の好循環」を目指すという。もう何年、同じ事を言っているのか。

三本の矢、新三本の矢、地方創生、一億総活躍、働き方改革そして「未来への架け橋」ときた。三本の矢も一本一本は折れ破綻しているが、三本の矢を束ねて使わなかったからだと経済財政諮問会議で民間議員が言っていた。新三本の矢、G7版三本の矢もパットしない。

2020年財政健全化を目指すというが、アベノミクスの果実を優先順位を付け社会保障を充実化するという。常に根幹にアベノミクスという破綻した経済政策があるのだ。3%の成長率をもってしてもプライマリーバランスは維持できないのだ。

この国から「非正規」という言葉を一掃しようという。働き方改革、同一労働同一賃金、一億層活躍で非正規労働から正規労働へ方向転換できるのか。

言ってみれば、グローバリズムを止め、日本式経営を取り戻す必要があるが、出来るのか。

所信表明の「はじめ」に、「世界一暮らしやすい国」、「世界一信頼される国」を目指し新たなスタートを切ろうという。「世界の中心で輝く国」とは以前にも言っていたことだ。どう検証しているのか。

そして、最後は何時もの通り「憲法改正」を目指そうという。今度は「未来への架け橋」としてだ。選挙戦では憲法改正を封印し、野党の弱みにつけ込んで勝ったと思ったらそれ見たことか「憲法改正」だ。

噓つき内閣には改めて驚く。

更に今回は北朝鮮並みの労働党大会を見ているようだった。海保、自衛隊、警察の働きに敬意を表して安倍総理は起立と拍手を求めたのだ。自民党の全員が起立し拍手したのかと思ってみていたら、船田さん、額田さん、河村さんら後部座席に座っている実力者は応じていなかった。良心が働いたのだろう。


こんなことがいつまで続くのか。

安倍首相の求めに応じ起立して拍手する自民党議員達
テレビ朝日 モーニングショーより
2016.9.27

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