2016年9月17日土曜日

豊洲市場の地下空間の怪:知事の意向を忖度し都職員、都議会が工作?

豊洲市場の地下空間の謎は、石原元知事の証言で明確になったかと思ったら、再度証言を訂正した結果、都知事の意向を忖度した都職員、利権がらみの都議会議員による工作?の疑いが出て来た。

テレビ報道で、石原元知事が最後の証言をし、海洋工学の専門家(?)からコンクリートの箱の情報を聞き職員の特別な会合である昼食会で「考えたらどうか」と話したが、その後なんの報告も聞いていないと言うことだった。

では、あの時の石原さんの記者会見、元市場長の「石原さんから検討を指示された」「それはダメです」と返答した発言は何だったのか。

石原さんの意向を忖度した都職員、利権に絡んだ都議会が専門家会議、技術会議を無視した強行に及んだのではないか。石原さんは「自分は専門家ではない」と発言に対する責任逃れを図っていた。

でもカリスマ知事と言われ、資金の豊富な東京都だ「何をやっても不思議ではない」と思われる。

しかも石原さんは週に2回ほどしか登庁していないと言うことだった。後は秘書などを副知事とか特別職に任じて都政を推進していた。

当時の市場長は「出来ない」と石原さんに答えたと言うが、石原さんは誰も報告しなかったという。知事が直接指示したことに何ら返答しなかったことに不自然さを覚える。

巨大な都の組織だ。石原さんは昨日まで「都は伏魔殿」と言っていた。誰が利権がらみで何をするか分からない。

これだけの事業だ。事業費も高額になる。何故、都議会が釈明しないのか。場合によっては都議会の背任行為になるのではないか。直ぐ思いつくのがドンと言われる内田議員が都職員と都議会を牛耳って悪事を繰り返した疑いだ。

人気タレント知事は仕事をしない。当然に都と議会を調整する人間が必要になる。調整役、潤滑油として活躍出来たのだ。
何を思ったのか、専門家会議を再稼働させ盛り土を提言しながらしていなかった現状を再評価するという。 条件が崩れているので再評価し提言を出すと言うことらしい。

又、地下水の水質検査結果が発表された。ヒ素、六価クロムは検出されたが基準値を遙かに下回っている。ベンゼンは未検出だが空間に揮発しているのではないかと測定するらしい。

でも安心は出来ない。広大な敷地のどこにどういう物質が、どのくらい存在していたのか。その有害物質を取り去ったときの状況と比較しなければならない。
地下空間と言っても有害物質は取り去られているし、盛り土しなかっただけなら検出などするはずがない。

でも豊洲周辺での土壌、地下水に比べて、今の地下空間の湧水のヒ素、六価クロムの微量の検出があったと言うことは汚染されていることになる。更に地下水のpHが強アルカリ性だったことに触れていない。


専門家がどういう提言をするか、注目だ。

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