またまた、土壌汚染対策での不正が吹き出し、混迷する中央卸売市場の様相を呈してきた。小池知事は都側の説明の不備を認めるが、都職員は言い訳ばかりで責任の所在が分からない。
移転反対派は一旦安堵の姿勢だが、小池知事の決断に猛反発していた移転推進派の会長もあきらめしかない状況だ。
土壌汚染対策で建物下は盛り土する計画だったが、何を思ったのか盛り土せず空間のまま、建物下のコンクリート厚みを厚くすることで対応したらしい。専門家会議の方針は盛り土だったが、計画変更を専門家会議に図っていなかったとも言う。
そこで小池知事は検証が必要と言う。しかし、どうしてこうも疑惑、不正は続々出てくるのか。
東京ガスの跡地だったために、地下ではベンゼンなど有害物質が高濃度に蓄積し、汚染土の撤去、盛り土措置、地下水汚染調査でも結果が出ないうちの移転計画が発覚した。
そのほかに、耐震設計への疑惑、床の厚さが薄く抜け落ちる危険、業者の作業性の悪さ、荷物の移動などの非効率、維持管理費の高さ、そして960億円から5884億円へ事業費の高騰、移転が遅れると毎日700万円の費用が掛かる維持管理費、既に移転準備をしている業者への補償問題などとてもじゃないが移転を進める状況にはない。
そのほかに衛生面で、製氷能力の少なさ、海水から真水に洗浄水を変えたために細菌類の繁殖の心配も指摘されている。
又、利権がらみだろうが、付近の都有地を格安でデベロッパーに供給している不思議は都民に大きな損害を与えているのではないか。
一体、誰が何故、こんなことをという疑問が出てくる。
だれがと言うと当時の石原、舛添知事の時代、早く豊洲を開業、そのために手続き無視、安全軽視で都職員が事業を進め、事業に群がる企業、議員、ドンの利権が絡む。
都民ファーストの都民はどう考えるのか。食の安全だけでなく、オリンピックとの関連、完成後の高い維持管理費で中央卸売市場はどうなるのか。
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2016.8.31掲載
豊洲市場移転延期:小池知事の決定が何故、舛添さんに時に出来なかったのか
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