2016年9月23日金曜日

豊洲問題の悪事の根源は、石原さんを知事に選んだ都民の責任では

あろうはずがない地下空間、地下水質、設計変更など次々に吹き出す豊洲市場問題の根源は、その発信力に期待して石原さんを選んだ都民の責任ではないか。石原さんがしっかり都政をやっていると思っていたが、週に2日しか登庁せず後は、特別秘書や側近を送り込んだ副知事が実務に当たっていたことになる。

「専門家ではない」「市場長に聞け」と責任を回避していたが、メデイアの追求にやっと謝罪文を公開した。質問は受け付けないらしい。秘書から副知事になった「浜渦に聞け」とも言う。

その浜渦さんがテレビのインタビューに答えたという。経緯は東京都が東京ガスの跡地である豊洲を購入したがっていたが、今まで交渉に当たっていた副知事では埒が行かず、石原さんが浜渦さんに「お前がやれ」と指示したそうだ。浜渦さんは今まで嫌がっていた東京ガスを交渉のテーブルに着けたまでだという。後は都職員のせいにした。

こんな大きな事業に知事が係わっていなかったとは驚きだ。勿論、知事が盛り土の代わりに地下空間を作ったなんて知っていたかどうか。「盛り土の代わりにコンクリート製の箱を積み上げる案を検討しろ」と指示したのは石原さんだったのだから最後まで気にすべき事案だったのではないか。

石原さんの都政への業績というとデイーゼル車の排ガス規制、大儲けしている銀行への標準外課税、新銀行東京、尖閣諸島を都有地として買い上げると騒いだこともあったが、成果として残った排ガス規制だけだ。

他の自治体の知事がテレビに登場することはなく、コツコツ自治体の政治に取り組んでいるのに何故、東京都知事に目立つ行動があるのだ。定期会見は他の知事でもやっていると思うが、石原さんはメデイアにとって面白いニュースになるからだろうか。

橋下さんが大阪府知事、大阪市長をやっていたとき毎日テレビの画面に出てコメントしていたが、松井さんに替わってからは「おおさか維新の会」の代表として以外は現れなくなった。石原さんも橋下さんもメデイアにとってはニュースをもらえる貴重な存在だったのだ。

カリスマ性があり、発信力もあり、知名度のある石原さんを特に知事に選んだ都民の責任は大きい。メデイアだってその恩恵を受けていたのではないか。


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