2017年12月23日土曜日

千島海溝巨大地震「切迫」:3.11東北地方太平洋沖地震・津波の再来か

地震調査研究推進本部
千島海溝沿いで発生する十勝沖地震、根室沖地震、色丹・択捉沖地震の連動は巨大な津波を伴いM9クラスと言われ、何時おきても不思議ではない「切迫」している可能性があると言う。あの3.11東北地方太平洋沖巨大地震、津波地震クラスの再来になると言う。

政府の地震調査委員会が19日、M8.8級で30年以内の発生確率が7~40%、「切迫の可能性」を発表した。津波は35mにも達するらしい。

北海道から北方四島そして東北地方まで広い範囲で大きな影響がある。一部の専門家は「切迫性」を主張していたが、政府の地震調査委員会が発表したのだからお墨付きを得たようなものだ。

20人の地震専門家が「今後の大地震」を予想しているが、トップは「東海」次いで「東北沖」「北海道沖」と続く。東海は当然として「北海道沖」、千島海溝を指摘した専門家が4人いる。「M8.5~8.8で切迫している」「M8後半~9で50年以内」「M9前後数百年以内」「M8~8.5で10年以内、50%程度」というのだ(AERA2012.3.19)。

この記事は予知を前提にしているので規模と確率が述べられているが、地震学会でも地震のメカニズムが分からないのに予知など出来るはずはないと言う専門家もいたが、研究は続けようという雰囲気だったと思う。

3.11東北地方太平洋沖地震発生後、日本全国の地震の発生確率は上がった。この時に「割れ残り」が注目され北は千島海溝、南は房総沖地震が注目されているのだ。

千島海溝沿いの地震を見ると、1958年択捉島南方沖地震M8.1,1994年北海道東方沖地震M8.2,1893年色丹島沖地震M7.8,1973年根室半島沖地震M7.9,1843年釧路沖地震M7.5,1952年十勝沖地震M8.2,2003年十勝沖地震M8と大きな地震が発生している。

しかし今回は1611年慶長三陸沖地震、津波15~20mが考慮されているようだ。津波堆積物調査で、今まで400年間隔で発生していたが前回発生してから既に年数が経っている。
だから「切迫」しているのだ。

単独で発生するとすれば十勝沖地震7%、根室沖地震70%、色丹択捉沖地震60%らしいが連動するとなるとM9クラスになり確率も40%位か。

いつ起きても不思議ではない3.11クラスの地震、津波災害の再来なのだ。北の方の出来事と考えてはいけない。長周期地震動は東京始め大阪など大都市の高層ビルを「ゆらり ゆらり」と長時間揺らすのだ。

3.11東北地方太平洋沖地震では東京の高層ビルは大変な状況だったようだ。土埃がパーッとあがり、ビルは揺れ出す。周りのビルがそれぞれの方向に揺れるのだから生きた気持ちはしなかったらしい。東京駅のホームでは通常は整列して電車を待っているのだが地震時は乗客がワーッと出口に向けて走り出したそうだ。遠方では火の手が上がったという。市原で石油タンクが燃えたことだろう。

「ビル自体は大丈夫だったですか」と聞くと専門家が来てチェックした結果、異常は無かったという。でも日本全国で発生する地震の長周期地震動が東京を襲ってくるのだ。何回も揺らされるとビルの駆体にも影響が出るのは仕方ないことだ。


それとこれほどの大地震、35mにもなる津波が北方四島を襲うと島の機能は破壊されるだろう。その時ロシアは単独で再建するのか。おそらくは無理で日本への返還話が進むのではないか。そんな時がチャンスとは情けない話だが現実味を増す話になる。

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