2018年2月19日月曜日

憲法9条自衛隊明記:政府解釈で「合憲」を憲法で「合憲」にするのか


安倍総理は憲法9条2項に自衛隊を明記することを提案し、今まで政府解釈で自衛隊を「合憲」としていたのを堂々と憲法で「合憲」とするつもりらしいが野党から解釈上疑問が出ることを予算委員会で指摘、かえって野党が結集する動きになったとメデイアは言う。

ただ、安倍総理は2項の「戦力の不所持」を残したままで自衛隊を明記すると言うが、どんな表現になるのか未だ分からない。だから正確にどう解釈できるのか分からないのだ。

更に自民党案を提案するらしいが自民党案では過去に2項を削除し「国防軍を置く」と言うことになっていたがその点をどうするのか。石破さんはこの点を問うているのではないか。今の自衛隊の実力は戦力なのだからこっちの方がはっきりする。

「戦力の不所持」を残せば自衛隊は違憲、「自衛隊を明記」すれば自衛隊は「合憲」となるが、後から加えられた条項が優先解釈されるので自衛隊は合憲で決着を付けるのか。

更に憲法改正案では9条以外に追加される条文が公開されている。問題は国民投票に一括提案なのか、個別に条文毎に〇、×表示にするのか。個別条文毎に信を問うのであれば憲法9条改正の是非がはっきりするが、一括提案だと国民の信が分からない。

特に、国民投票で否決されたら自衛隊は違憲となるのか。

通常の考えでは「自衛隊は違憲」となるが、安倍総理は政府の憲法解釈を「自衛隊を合憲」とする従来の考えを変えるつもりはないと言う。そうすると、今のままでは憲法9条改正は反対が多く国民を二分してまで国民投票に懸ける必要はないと思うのだが。

安倍総理は「憲法改正は自民党の党是」といい、自分の手で改正したいらしい。内容はどうであれ「自分の手ではじめて改正した」という実績を安倍総理は欲しいだけだ。

安倍総理の功名心だけで混乱を招くようなことがあってはならない。政権与党内でもしっかり検討すべきだ。

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