相次ぐ米軍のヘリ不時着事故に危機感を持って見ていたが、今度はついに陸自のヘリが民家に墜落した。報道によると民家には当時少女がいたが音を聞いて飛び出し間一髪で助かったという。整備後の初飛行であったが7分ぐらいの短時間に墜落した。
米軍の事故が続いているときに米軍の幹部が「「予防着陸」でよかった」と発言し、「何を言っているんだ」と不快に感じたが、ヘリが故障した時市街地や民家を避けて不時着し重大事故を未然に防止できたことを言っていたのだ。
その予防着陸ができなかったほど今回の自衛隊ヘリの事故は緊急だったのだろう。
テレビのニュース画像を見ると真下に落ちる前に機体の部品らしいものが飛んでいるのが分かる。田んぼに刺さった部品はプロペラでニュースでは整備でローターの交換をしたという。重要な交換ローターの部品が飛び散ったのだ。
ヘリ事故の原因と言うとパイロットの操縦ミスや整備ミスだ。操縦ミスであれば教育の徹底、見直しと言えばいいが整備不良となると問題が大きい。
ヘリ自体の安全性、ローターなど重要部品の設計上の問題点、そして人的ミスの整備不良が考えられる。このアパッチヘリは戦車を攻撃するヘリらしいが購入機数が減って契約違反でメーカーから損害賠償を訴えられていた機種だ。おまけに専門家はこう言う機種は兵器としては古いと指摘していた。
他に問題が出て来た。佐賀には同機種が不時着事故を繰り返しているオスプレイを配置する予定があるらしいが、地域住民の反対が強まるだろう。
一方、沖縄・名護市長選は辺野古移設工事推進の自民党候補者が勝利したが、この事故がもう少し早く発生していたら、基地反対の現職市長が当選していたかも知れない。
狭い国土に基地となると平坦部で民家の密集や市街地が隣接している危険な区域だ。地域住民は常に危険と背中合わせの生活を強いられている。そういう方達の犠牲に上に立って我々日本の安全が保たれているのが現状だ。
安倍総理、小野寺防衛相は安全が確保されるまで飛行の自粛を命じたと言うが、事故が発生しても1週間ぐらいで訓練再開する米軍に対しても要求するらしい。
安保、米軍基地問題、日米地位協定など米軍優位の立場は変わっていない。独自の憲法を作らなければ戦後は終わっていないと自民党は言うが、その前にやることはたくさんあるだろう。
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