日米貿易交渉で日本の農産物や自動車の関税はどうなるのか。今、閣僚級の協議が続いているらしいが、日本政府は「かなり前に進めることができた」とか「頂上が見えた」と言っているがどういう意味か。いつもあけてみれば日本は国益を失う事例が多い。
さらに悪いことにトランプ大統領にとって不満があればツイッターで一言言うと日本は右往左往して折れる。アメリカの機嫌を損ねないのが対米友好関係なのだ。
今回の日米貿易交渉も成果の公表は安倍総理に配慮して参院選後となったが近づいている。8月のG7か9月下旬の日米首脳会談が考えられているがどうか。トランプ大統領は「良い成果を期待できる」と日本をけん制する。今までツイッターで何も言っていないので今のところ満足しているのか。
新聞報道を見ると交渉の原則は自動車、工業製品にかかる関税、具体的に譲歩はない。米国内での製造、雇用増にあるというし、農産物はTPPが譲歩の最大限という。TPPから離脱し農産物の輸出が不利になっているのは米国のせいだ。
でも新しい方向が出てきた。トランプ大統領が日欧を念頭に輸入車の追加関税という「脅し」をかけてきた。これを駆け引きに輸入車の関税(2.5%)を25年間で撤廃、TPPで受け入れていた関税削減を拒否する可能性も駆け引きの材料になるのだ。
この駆け引きが成果につながる?。
また難しいのは米中貿易摩擦の進展によっては日米貿易交渉が肩代わりする恐れもある。米中貿易摩擦は米国の年末商戦、消費者負担、株価への影響を考えると行方は不透明だ。
トランプ大統領が中国に第4弾を発したように中国の習主席は簡単には言うことを聞かないが、安倍総理はYES MANだ。大統領選に間に合わせる成果は日米貿易交渉に頼るしかないというわけだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿