何故、国連安保理決議違反と思われる弾道ミサイルの発射を金委員長は繰り返し、トランプ大統領は「短距離弾道弾ミサイルは話に乗っていない」「心配することはない」と平静をよそえるのか。
トランプ大統領こそ、北の「非核化」「核ミサイル開発放棄」などできるとは思っていないが、2人の関係だけ何とか維持しよう、2人の友好関係こそトランプ大統領の財産と思っているのではないか。
だから金委員長が無謀なことをやってもトランプ大統領は「美しい手紙をもらった」と言い続ける。2人だけに何か特別な約束事があるのか。
新聞報道によると、北はいろんな種類の弾道弾を開発し持っているようだ。
超大型ロケット砲、大口径操縦ロケット砲、短距離弾道ミサイル、戦略戦術兵器の開発、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)は米国への挑発という。平気の内容がわかっていなくても、誰が見ても国連安保理決議違反と思えるのだがトランプ大統領は見方が違うのだ。
トランプ大統領にとっては米国に脅威とならない限り問題視しないのか。一方で、トランプ政権内では国連安保理決議違反とポンペオ国務大臣らは言及する。
こんなことでは、トランプ大統領に「非核化」「核ミサイル開発放棄」の交渉を任すことはできないのではないか。
トランプ大統領が一人、金委員長との仲を潰さないようにしているだけで、自分が一番の交渉相手、一番信頼されていると思っているのか。
トランプ大統領にとってはこのような状態が好ましいこともある。北が騒げば安部政権は北の脅威をあおる。すると米国の高額な兵器が売れる。米国の軍需産業が潤う。古い兵器を高額で日本に売り込み新しい兵器の開発をする。
日本の軍事費は5兆円を超えた。役に立つかどうかわからないイージス艦、イージスアショアは国内の設置場所でもめている。
日米韓による北の監視体制も勧告が日韓軍事情報包括保護協定GSOMIAを破棄し日本、韓国、アメリカがごたごたしてきたことで金委員長は高笑いだろう。今回のミサイル発射ではいち早く日本が発射事実を公表した。「何も韓国からの情報に頼っていない」と言いたげだが、一方で韓国も「日本からの重要な情報は今までなかった」と応じた。
日韓関係の「こじれ」は金委員長にしてみれば制裁破りのチャンスだ。アメリカ、IAEAの報告によると北は核開発を継続しているという。寧辺の核施設の破壊は世界へ対する「非核化」の一端をPRしただけで北の計画に微塵の狂いもないのだ。
米朝会談が思うように進まず、トランプ大統領が大統領選に負けるものならどういう展開が想像できるか。
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