望むところだ高齢ドライバーにアクセル、ブレーキの操作など実技試験の導入を警察庁が検討すると言う。運転技術を調べる実車試験でテストし課題があるドライバーには「限定免許」を与えると言うのだ。ドイツ、スイス、オランダでは導入されているが、日本でも21年度に創設すると言う。
願ってもないことだ。毎日酷い交通事故が発生死傷者まで出しているが、多くの場合高齢者による事故で「アクセルとブレーキを踏み間違えた」と言う。
こういった事故が起きるたびに75歳以上の高齢者講習に疑問が出る。認知テストをやった後で点数により実技講習の値段が5000円と7000円にわかれる。
認知テストは一般の認知症患者のテストのように4枚ぐらいの紙に4種類別の物の名称が描かれているのを見せられる。たとえば家具―タンス、楽器ーバイオリン、野菜―キャベツと言う風に分類して覚える必要がある。
後で思い出すテストがあるが、その間に他の講義がある。一生懸命聞くとさっきの事を忘れるのだ。テストは分類ごとに品物の名称を書く。全部で16種類ぐらいか。普通の人だと9種類ぐらいは思い出すらしい。
野菜―キャベツなどを覚えていて何の役に立つのかと疑問に思う。
車の運転なんだから交通KYシートでどんな危険が潜んでいるか、摘出するテストの方がもっと効果があると思う。指摘数の少ない人は安全確認を怠っているのだ。
危険予知能力が落ちているのだ。間違った人には間違いを正すことが大事だ。
現行の実技試験もどうかと思う。路上のコースを指導員が何番と何番の間を右、左、車庫入れ、コンクリートの段差を乗り越えてすぐにブレーキをかけるなどがテストされる。
実際に酷い運転に遭遇した。信号無視、右側車線走行をやった。指導員は「右側を走っているぞ」と指摘すると運転者は「あがって何もできない」とぼやく。この人一体どうなたんだろうか。
新聞報道(日本経済新聞 2019.8.29電子版)によるとアクセル、ブレーキ操作など運転技術を調べるために実車テストを導入するらしい。路上テストは願ってもないが、コース上でのテストはどうなるのか。ほとんどはいろんな状況下で焦って判断を誤り操作ミスを起こすのだろうが、コース上ではどう設定するのか。
新聞報道では75歳以上は今、563万人、来年は600万人になるらしい。死亡事故は18年度460件、全体の約15%だと言う。
死亡事故原因は警察庁調べで
操作ミス、踏み込み間違い 34%
まんぜん運転 19%
安全不確認 15%
わき見 8%
判断誤り 7%
高齢者でなくても起きやすい原因だ。「高齢者、高齢者・・・」と言うから若者は大丈夫と勘違いしていないか。「あおり運転」だって一歩間違えれば重大事故だ。厳罰にできるよう法改正すると言う。加害者の言い訳は「運転の邪魔になる」と言うのがあるようだが、運転マナーの問題もある。
走行車線を走るのが基本で、追い越し車線は追い越す時に走るのだ。追い越し車線を走っていて後続車に本線側から追い越されるのに頭にくる運転者もいる。追い越し車線を走っていると後続車が右側のウインカーで「追い越すぞ」と警告する場合がある。私も高速道を走る時は後続車に注意するがいつの間にか急接近する車に遭遇する時がある。「どこから来たのか」と不思議に思う。
高速道では本線側走行が基本だ。渋滞している時は本線側を走る方が目的地に早く着くと言う実験データもあるし、標識に「渋滞は追い越し車線から始まる」とある。
全車が一定の速度で走っていれば渋滞は起きないが、追い越し車線のようにスピードを上げたり下げたりする乱暴な運転をすると、車間距離が縮んで危険を感じ後続車がブレーキを踏むとそれがさらに後続に伝わり渋滞が起きるのだ。
話はそれたが、何歳になったら免許返納などと言う意見もあるが、それでは生活に困ることもある。高齢者には操作ミスをテストする機会を増やして対応すべきではないか。認知テストの問題ではない。
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