2020年4月20日月曜日

任期を待たず安倍政権崩壊か:政策の混乱で「あの民主党政権」どころではないか


菅官房長官を中心に強固な危機管理と評されてきた安倍政権も「新型コロナウィルス」という「国難」にあっては機能しなくなったのか。3.11東北地方太平洋沖地震/津波による福島第一原発の原子炉メルトダウン事故の際の民主党・菅政権を「あの悪夢のような民主党政権」と皮肉ってきた安倍政権もそれどころではなくなってきた。

打ち出す政策の稚拙さ、混乱から任期を待たずに崩壊の運命になってきたか。

今まで安倍政権が強いといわれてきたのは自らの不祥事の隠蔽、矮小化、内閣人事局制度の悪用、政敵つぶし、野党つぶしの結果であり、国民の生命、安全を守る政策ではなかったが、今回は「国民の生命安全第一」になってきた。

政策の是非によっては直接国民の批判にさらされる結果になったのだ。

最初の唐突とも思える「一斉休校、外出自粛」要請も独断専行だったようだが、十分な検証もせずに解除したことが連休時に人手が増し、その後の感染拡大の要因になったと批判されている。「気の緩み」は避けなければならないが、今後に活かされるのか。

経済対策、生活支援のための制限付き30万円/世帯の給付は補正予算まで組んで国会審議の直前に一律10万円/人に変更になった。新聞報道では当初予算では恩恵にあずかる世帯は20%ほど、これでは選挙は戦えないという公明党の強い意向があったという。政権もあまりにも不評だったために政権維持のために変更したのだ。経済対策より選挙、支持率維持のために政策に変わった。

遅れた感の強い緊急事態宣言も当初7都道府県が対象だったが、県をまたいだ移動、地方でも感染者数の増大が続く結果、全国に拡大した。用意のできていなかった自治体には混乱をきたした。

「最低でも7割、極力8割」の人と人との接触を削減し感染者数の減少を目指すとも言う。テレワークの推奨だが仕事の内容、技術への対応もあり、なかなかうまくいかないらしい。

中国からの入国を制限する水際作戦の失敗も見られるが、その要因に安倍総理自身の考えが大きく影響した。

「STAY HOME」を訴えるために自ら家でくつろぐ動画を流したが、これも不人気だ。「家で寛がず、しっかり働け」というのだ。

官邸の官僚の提案だった不足するマスクの配布も466億円掛けての社民党福島さんの試算では1枚数百円になる。今、通販などでは1枚90~100円で販売されているがこれでも相当に高いのだ。メーカーがマスクやアルコール消毒液を増産しているので、そのうちに店の棚にも出てくるだろう。

中には不良品や異物交じりのものもあるらしい。メーカーを聞いても厚労省は答えない。又、安倍総理の関係者なのか。そのうちに週刊誌がすっぱ抜くだろう。

「政治的判断は私の責任」と言い「大変申し訳ありませんでした」と国民に一応の謝罪をするがいつもの常套句で心がこもっているとは思えない。

民主党・菅政権と比べ国難への対応を比較してみた。


福島第一原発事故
新型コロナウィルス
分野が専門的
原子力工学
事故が起こるまでは安全
感染症学
SARSの経験が活かせず
隠蔽工作
メルトダウン発言に圧力
隠蔽か
ダイヤモンドプリンスでの隔離の失敗
情報?
メルトダウン、吐出弁が作動したか
新型コロナウィルスの中国の情報
判断遅れの要因
冷却法の検討
習主席の訪日計画
東京オリンピックの延期
避難
汚染地域からの非難の遅れ
汚染区域通過の避難
ダイヤモンドプリンスからの下船
疫学的より政治判断か
それぞれの総理の対応
菅総理自から現場に飛び、現場の状況確認と指揮者などとの意見交換

当時、野党の自民党は応急対応を遅らせる原因になった批判

菅総理は野党の自民党に副総理格、復旧担当相としての入閣要請したが、自民党は拒否した        
1時間弱の記者会見も質問を振り切って帰宅

プロンプターで原稿棒読み

野党が国会審議を要求も自民党国体は応じない
当時の政治情勢
「何時解散か」
小沢さんの権力闘争に明け暮れ国民の信頼を失う
官高党低で民意が伝わらず

菅総理は市民運動家出身として当初支持を得たが、党内では小沢さんとの権力闘争に明け暮れた。「小沢さんには少しおとなしくしていてほしい」との発言が喝采を受けたほどだ。

その点、安倍総理は後ろから鉄砲の玉が飛んでくることは無かったが、政権内では力関係が崩れてきているように思える。

任期を残しているが、安倍政権は「死に体」内閣の様相を呈してきた。これほどケチが付いているのだから退陣しポスト安倍に譲ったらどうか。

0 件のコメント: