長期連休明けの8日夜、閉店間際での銀座の高級時計・貴金属店 にマスクをして黒装束の3人組が押し入り、ショーケースを鉄棒などで割り、陳列されていた時計などを黒バッグに入れるシーンには驚いた。
店員は隅に押しやられ破壊、強盗事件だ。新聞報道では約2分間、四六時中通行人に撮影されていたのだ。開いたドアを閉めようとする女性を威嚇してドアは開いたままで、3人が逃げ出た待っていた車に飛び乗り逃走した。
その後の逃走経路は把握されている。路地に逃げ込み車を捨てて近くのマンションに立てこもったのか。車には使ったマスクが残されていた。車のナンバーは盗難車のものだという。
犯人は4人で驚いたことに16~19歳の少年だ(18,19歳は特定少年)。お互いのことは知らないということから「闇バイト」に応募したのか。
無職の16歳、私立高校3年生の18歳、不詳の19歳、アルバイトの19歳と言う。
少年法の改正で18,19歳は特定少年で刑事上は大人と同じ裁判を受けることになる。何故こんなことになったのか。よくはわからないが生活の困ったり、賭け事で多くな借金を背負っていたのだろう。「儲かる仕事」となるとついつい手を出す。おまけに「少年では大した罪にはならない」と吹き込まれれば安心感も出てくるだろう。
コロナ禍などで仕事もつけず貧困がまねいたばあいもあるだろう。親に言えば「叱られる」ことぐらいはかんがえたのだろう。
しかしいくら何でも強盗や殺人をしてまで他人のものに手を出すことは犯罪だ。
どうしてそう考えなかったのか。考えられることは、知識不足、大人社会での犯罪に対する教育が欠けていたのではないか。
相当前に勉強ばかりでなく、大人になっても役立つ教育が必要と「ゆとり教育」が推奨されたことがあるが、数学や国語などの学科の能力が落ちたことと、「ゆとり教育になにをしていいかわからなかった玄葉美教員」の都合もあってゆとり教育は取りやめになり通常の教育の戻ったことがある。
大人になって役立つ教育とは犯罪防止、社会に悪となる行為をしないような道徳教育だ。道徳でしっかり教育すべきだったのではないか。更にこの種の誘いで儲けようとする輩を出さないことだ。
中学、高校、大学の受験は難しくなっている。しかし生活に必要な常識は反故っぽくなっていないか。
経済格差、貧困はどうなっているのか。G7財務相、中央銀行総裁会議で国内総生(GDP)のみに比重を置いた経済政策から転換が提案されている。その中に人権、貧困・経済格差などへの対応も考えられているようだ。
日本はGDPで3位だが間もなくドイツに抜かれ、インドにも抜かれるらしい。一人当たりのGDPは37位ともいわれている。先進国を代表する国ではない。
人間に投資する政策を整備し、北欧に負けない福祉国家を目指すべきではないか。
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