2023年5月28日日曜日

米の債務上限、日本のPB黒字化:日米財政健全化の違いか

 米国の債務上限問題でバイデン大統領と共和党のマッカーシー氏が次期大統領選も控えての駆け引きが続く。万一合意できなければ米のデフォルトになるらしい。新聞では国債8の大幅な格下げ、金利上昇となりGDPは-6%、失業者は約800万人になるという。

米国のデフォルトだから世界経済に影響は大きい。米国債だって保有は中国が1位、日本は2位だ。チャンスとばかりに中国が世界の基軸通貨として躍進するか。

デフォルトは当初6月1日と言われていたが今は5日という。もうちょっと時間があるから合意に持っていけるのではないかと世界は見ている。

一方日本も長らく財政健全化が叫ばれている。自民党内でも財務相経験者を中心に健全化が叫ばれ2025年度PB黒字化が主張されているが、一方で財政出動が必要を主張するグループも活動している。財政を縮小するのではなく、財政出動で景気を刺激しろというのだ。

財政健全化は世界的に要求され、欧米各国はGDPの3%財政赤字を目標にしているが、日本は赤字国債は30兆円を超え、GDP比3%を優に超える。海外からは財政ファイナンスを批判されているが、オーッぴらに批判する要人はいない。

ただ自民党は2025年PB黒字化を謳っていたがいつのまにか年度の表記は亡くなった。

財政健全化で米国は議会のコントロールを受けているが、日本は議会でも真剣な審議はなく、時の政権が人気取りに財政出動している。

国、地方の9借金を合計すると1270兆円、対GDP比200%を超えるが、米国は借金4020兆円、GDP2400兆円とすると対GDP 200%に近い。


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