メデイアの世論調査の設問の回答に「ある程度問題だ」「ある程度○○」とか、「どうともいえない」などが用意され、非常に高い率で国民がチェックしているのを見かける。中途半端な判断、曖昧な判断は日本人の美徳かもしれないが、曖昧な判断だからこそ誤解を生みやすい。
2023.5.29の朝日新聞「本社与論調査質問と回答」の結果を見る。
設問:「核兵器のない世界の実現に向け成果を上げたと思うか」
大いに上げた 4
ある程度上げた 45
余り挙げなかった 39
全く挙げなかった 8
設問:「ウクライナ問題についてどの程度成果を上げたか」に関してもお9なじ状況だ。
ある程度上げたとはどういう状況をメデイアは考えていたのか。日本で岸田総理が執念を燃やしての開催にこぎつけたことを何とか評価したい考えがあったのか。
設問:「岸田総理の長男が公邸で親族と忘年会、記念撮影したことがどの程度問題か」
おおいに問題 44
ある程度問題 32
余り問題ではない 19
全く問題ない 5
この件では国会でも問題になり、岸田総理も「厳しく注意した」というが、罷免はしなかった。これで2回目の公私混同だという。しかし8個の中で「ある程度9問題」とはどういうことか。誰が見てもまともな国民だったら「大いに問題」ではないのか。
こういう考え方が、「幸福を追求」するための「G7政策立案の目標の見直し」読売新聞2023.5.26でもみられるようだ。
GDPでは表せない多様な価値を重視した在り方が議論されたという。
今までは日本は相当下位で137か国中47位という。もちろん1位フィンランド、2位デンマークなど北欧が上位だ。その幸せ度を評価する時に日本人は「普通」と中間的な回答することが多い。YES, NOとgはっきり区別する判断をしないことがランクが下位だというのだ。
「まあまあ適当に」という判断が評価を狂わしているのだ。
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