2012年3月11日日曜日

震災1周年:結果論だが歴史を忘れていなかったか、天災は繰り返すのだ


震災1周年を迎え、メデイアはこの1年間を検証する報道特集に余念がないが、天災は繰り返す、結果論だが歴史を蔑にしていなかったか。今回は想定を超える(?)巨大地震とその津波さらには東電福島第一原発の電源喪失によるメルトダウンで、あってはならない放射能汚染が加わり、世界的にも例のない大惨事になった。

一方で、過去の甚大な災害を教訓に言い伝えを守った人たちは助かり、油断したひとたちは被害にあったことも事実だ。

2011年3月11日、午後2時46分 震源は宮城県牡鹿半島東南東130km 三陸沖 、M9 最大震度7、広範囲に震度6強 東へ5.3mズレ 1.2m沈降 津波の高さは最大33m 死者1万5854人 行方不明者315人 避難した人約47万人 被害総額約17兆5000億円。今回の東北地方太平洋沖地震は津波災害の甚大さを改めて知ることになった。

多くの研究者が「想定していなかった」と言うが、被災地には「これより下に住むな」とか「津波到達」の石碑が残り、先人が後世に警告を発していたことも分かっている。

神社やお寺、旧家の古文書には、過去の災害の記録も残っており、次第に公開されている。更には村や市町村の歴史編纂で過去の災害の記録も残っているはずだ。

その歴史から、災害に会いながら震災前のような水産業を中心にした街つくりが如何に進められて来たかを一度振り返る必要があるのではないか。

寺田虎彦博士も指摘しているように、災害が風化し、都市計画が進み、不便さより便利さを追求する余り再度災害に会うとまたまた壊滅的被害を受ける。この繰り返しなのだ。

今、中央では復興だというが、被災地はまず復旧だという。復旧が余り進んでいないのも事実だが新しい街つくりは、地域の歴史を顧みてどうすればいいのか考えたらどうだろう。

どんなに技術が進歩しても先人の教訓は侮れない。そして今回得た貴重な教訓を風化させてはならない。

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