自民党総裁の椅子 この難局を打開し、国民に強い メッセージを送ることの出来る人材 を望む |
この政局下で、自民党ではポスト・谷垣の動きが出てきたが、「総理なりたい病」に罹った候補は御免だ。「何をやるか」、国民に強いメッセージを送れる人材が望まれる。
脆弱な政治基盤しかもたない野田総理は、「不退転」で臨んでいる消費税増税の民主党内の事前審査にまごつき、ゴタゴタしている民主党、一方自民党は消費税10%を公約としながら、今回の野田政権での消費税引き上げには、谷垣総裁はじめ執行部は反対で、幹部は大連立の可能性を追求するも、解散。総選挙を視野に入れた若手・中堅議員は「民主党政権を助けることになる」と反対、逆に長老は「消費税引き上げやむなし」の態度を取る。
各階層によって思惑は異なるが、解散・総選挙では一致し、政権奪取をもくろむ。
最近のメデイアの世論調査でも政党支持で、民主党は下落、自民党は上昇の傾向がありチャンスであるのは間違いない。
そんな状況だから早々と名乗りを上げて、仲間を作り、主導権を得ようとする連中が出てきても不思議ではない。でも今名前が上がっている人たちは、それぞれに難点があるのではないか。
自民党の派閥の長では、町村さんが名乗りを上げているが、09年の政権交代選挙で落選し、参院選で当選したが、衆院の補選で鞍替えし返り咲いた。新鮮味には欠ける人材ではないか。
石破さんは、論客として予算委員会での質問によく立っている。あのユックリした質問ぶりを見ると、総理になった時に野党の質問にどんな間合いが取れるか、見ものである。
石原さんは若手として期待されているが、国土交通相の時の藤井日本道路公団を辞めさす時の不手際はお粗末すぎるし、菅元総理に辞任を促す時の岡田幹事長(当時)の辞表提出作戦を、講演でしゃべってしまったお粗末な議員だ。時の総理としての器ではない。
林さんも、予算員会でうまい質問をしていると思うが、如何せん参議院議員だ。衆議院議員に鞍替えする必要があるが、ここには元官房長官の河村さんががんばっている。自民党はどう調整するのか。
いつも話題になる河野さんもいるが、改革論者でベテラン議員に嫌悪感が強い。年配者では、自分より若い人が総裁、総理に着くのは大臣の椅子も外すことになり、容認できないのだろう。
谷垣総裁も、今のままでは身内からも再選の芽はないと宣告されている。解散・総選挙へ向けあらゆる手立てをするだろうが、大連立は拒否するものの再編は狙っているのではないか。
この難局をどう打開し、「維新の会」とどう戦い、小沢さん抜きの政界再編、一番肝心なのは「日本をどう導こうとしているのか」だ。
国民にどんなメッセージを送ることができるリーダーなのか。「総理になりたい病」にかかっていない健康体の人材を望むところだ。
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