紅、白、ピンクの花が、場所を変えて 下から上から見ることが出来る |
久しぶりの晴天で暖かかったので、梅を見ようと池上本門寺近くの池上梅園を訪れた。「思いのまま」など370種の梅が今満開だ。紅、白、ピンクなどの梅の花を場所を変えて下から上から見ることができる。種類が多いので色んな香が混ざっているのだろうが、ほのかな香りが漂っていた。
入場するといきなり玉垣枝垂の見事な梅が目に入った。枝垂れ桜のようで、大きさは違うが池上本門寺の「御会式」に使う万灯のようだ。このほかに枝垂れでは、満月枝垂、玉光枝垂が見られるが、他に呉服枝垂、藤牡丹枝垂などがパンフレットに載っていた。
順路に沿って見晴台まで上がると、下から、上から紅、白、ピンクに咲き誇る梅が鑑賞できる。木の背丈は低いので「枝に注意」の札がいたるところにぶら下がっている。
玉垣枝垂 |
目で見るときれいなので写真に撮ろうとファインダーを覗くとそうでもない。視野の問題なのだろう。枝に咲き誇っているという感じではないのだ。
政治史に曰くつきの茶室もある。聴雨庵だ。戦時中の昭和19年、東条内閣打倒の密議が岡田啓介、米内光政、末次信正らが集まって行われたという。藤山愛一郎氏主夕の茶室が大田区に寄贈されたのだ。
改めてパンフレットの聴雨庵の平面図に目がいった。炉を囲んだ7畳と9畳の茶室がある。7畳の方を使ったのだろうと想像した。今、政界はホテルとか料亭が利用され、出入りを報道カメラが狙っている。各政党の記者クラブにスケジュールが張り出されるのだが、この程度の会談は大したことはないのだ。誰にも知られたくない重大な政治課題の密議なのだから茶室なのだろう。
「思いのまま」 |
和室棟の前に「思いのまま」という珍しい名前の梅があった。まだ蕾状態だったが、枝は伸び放題の感じがして「思いのまま」と言うんだろうと思ったが違った。同じ木に紅白の梅が咲き分ける品種だという。毎年咲き分けの比率や場所が変わることからこう名前がつけられたという(パンフレットより)。
帰りに改めて振り返ると、平成24年連続テレビ小説「梅ちゃん先生」が蒲田を舞台に放送されるという幟が立っていた。
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