2012年9月2日日曜日

日本の今の政局:国会議員の生き残りをかけた闘争か


今の日本の政局を憂うる者が多いが、すべてが国会議員の生き残りをかけた(権力)闘争のように思えて来る。毎朝、新聞を広げると維新の会への国会議員の取り込み、安部元総理と維新の会、民主党・代表選への野田総理の出馬、「選挙の顔」としての対抗馬となる細野さん、自民党・総裁選への候補者の乱立と谷垣さんの再選の可能性など1面、総合、政治欄の記事がどうしても見逃さない。

前日までの動きの内容と変わってくれば、何かあったのかと疑いが出てくるが、維新の会の存在が混とんさを増しているのは確かだ。

政治のトップがどうかなろうとしているのだから、国民の生活に密接に関係してくる。しかし、国民にとっては理解が難しい。

維新の会への国会議員のアプローチは、民主党で造反者とみなされた国会議員、比例区議員など訳ありの議員たちで、それに人気のある候補者が参加しようとしている。橋下さんたちの描く政党イメージはこの程度かとがっかりする。

一方の自民党は、政権奪取の可能性が出てきたから「それいけドンドン」で、無理筋な野党7会派の問責決議案に乗って可決させた。評判が悪いのは当然だ。

市民運動まで盛り上がっている「反原発」にのって緑の党が出てきたが、これだって生き残りをかけた行動だ。

選挙区の意向を聞けば、今の民主党政権の政局運営にはついて行けず反野田の方向性を出すが、民主党内での生き残りをかけていることになる。

安倍元総理の行動は自民党のイメージも壊す。憲法改正を標榜する安倍さんにとっては維新の会と通じるところが大きいと思うが、自民党政権時の安倍さんの突然の総理辞任は、健康のこととはいえ無責任さを曝け出し、その後の政権たらい回しのきっかけをつくり、更には当時の取り巻き連中も加わり悪しき自民党政権の復活を目論んでいるとしたら問題だ。

ドロドロした政局の中での、国会議員の言動、野田総理に付いていくか、反野田の行動をとるのか。谷垣さんか、石破さんか、それとも石原さんか。石原さんを推す長老も多いというが、国土交通相だった時に藤井道路公団総裁を止めさせる時の不手際、胸に閉まっておくべきことをしゃべってしまって政局を混乱させる口の軽さは総裁は別として、総理には向かない人材である。

代表選、総裁選に名前の挙がっている国会議員は何がしたいのか。自らの生き残りをかけた動きだけをしている国会議員なのかどうか。

国民は、しっかり監視し選挙に臨むべきである。 

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