安倍新総裁決定を伝えるNHK中継 2012.9.26 |
今回の民主党代表選では、野田総理が相当の批判を受けていた。野田総理は一体改革など「やり残した政策を進めたい」と言うが、他の候補は党内運営の不手際、政策決定プロセスの不備の改善を要求する内向きの論争になった。そして新宿駅西口での街頭演説はメデイアの報道によると激しいヤジを受けたようだ。最後は失政(?)の原因は、自民党時代からの先送り政治だと不満の矛先を自民党に向けたが、野田総理の本音だったのだろう。
一方の自民党総裁選では、次期総理の期待もあって政策論争もあったが、各候補の支持票の奪い合いが注目され、相変わらずの長老支配も臭わせ古い自民党体質丸出しの選挙戦になった。
握手で労をねぎらった谷垣総裁、安倍 新総裁 NHK 自民党総裁選中継 |
安倍新総裁は、共に戦った他候補にも敬意を表し、ノーサイドを宣言し、「日本を取り戻す」ために政権奪取を誓った。
自民党総裁選では、今回40年ぶりの決選投票となり、安倍108票、石破89票の結果になったが、候補者はそれぞれ訳ありだった。安倍さんは、6年前体調を崩して所信表明前に総理を辞任し、その後の総理たらい回しの悪例を作った。石破さんは一端自民党を出た経緯もあり長老連中には評判が悪かった。石原さんは本命と言われていたが、谷垣さんを突き放したり、口の軽さが災いした。町村さんも自派を分裂させる結果になったし、林さんは国会審議で論戦を張っていた実力は分かるが、如何にせん参議院議員で、チョット無理筋だった。
安倍さんの再登板を驚くと同時に、野田総理続投と合わせ、これが「悪さ加減の少ない」選択だったのかと思う。
これからの政局は、党首間の信頼関係で切り抜けていかなければならないが、野田総理、安倍新総裁に信頼関係が築けるのか。
3党合意はどうなるのか、「近いうち解散」に野田総理はどう答えるのか。「それ以上でも、それ以下でもない」の珍答弁では信頼関係は築けない。
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