7日の野田総理記者会見 2012.9.8 NHKおはよう日本 |
民主党は、野田総理続投で動いているが、その正当性をどう説明するのか。1年ごとにコロコロ総理が変わることへの抵抗はあるにしても、不人気、党内もまとめきれない、政党間の約束事も簡単に反故にする、参院では問責決議を受けた野田総理に何故、こだわるのか。
最近、直接総理に信を与える機会がない国民にとっては、民主党はしっかり説明する必要があるのではないか。3年前に政権交代で大きな支持を得たのだから、4年間は何をやってもいいということにはならない。
野田総理は7日の記者会見で、積み残した重要課題を中途半端にできない。一つ一つ実行に向け責任を担っていきたいという趣旨の続投宣言をした。一体改革関連法案が成立でき、「決める政治」ができたことに自信をのぞかせたが政府提案の法案成立は60%台で、「決める政治」が進んでいるとは言い難い。
記者会見では、谷垣さんがにおわせていた「或いは解散も」との期待があってのことだろうが、会見場は記者で満席だった。
解散を聞かれた総理は、「やるべきことをやった後、しかるべき時に国民に信を問う」と従来の考えを繰り返した。何やら菅前総理に似てきた。菅さんは退陣要求し対して「一定のめどが立った後、若い世代に託したい」と言い、特例公債法と引き換えに退陣した。
民主党政権の長は、往生際の悪い総理が続くが、野田総理も特例公債法、選挙制度改革関連法案と引き換えに解散をしようとしているのだろうか。
しかし、会期内解散に政治生命をかけていた谷垣さんは、野田総理、財務省の手玉に取られたことになる。早く騙されたことに気づき戦術を変えた方がいいのではないか。
その自民党も、民主党以上に混乱している。総理の座を射止めるチャンスと見ての候補者の名乗りだろうが、不純さも蠢いている。こんな人が総理になるのかと思うとゾッとする。
民自の不甲斐なさを横目に、「日本維新の会」は着々と選挙の準備を進めている。実績も何もない政党に大きな期待が移っている。
今、民主党は国民に信を問うことを頑なに回避しているので、国民は総理を選べない状況になっている。
民主党は、「何故、野田なのか」を国民にどういう言葉で説明できるのか。
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