近くて遠い仲? 左奥に自民党本部、 右奥に民主党本部 歩いても5分と かからない距離 |
石破、高村、甘利、細田、浜田さん達による安倍新執行部が発表されたが、経験に裏打ちされるとは言え古い、昔の名前で構成された感がする。3年前に下野して以来、自民党は思った程変わっていないのだ。
改革か論功行賞かと言えば後者だ。相変わらずの派閥均衡、安倍新総裁誕生への論功行賞だ。石破さんは党員投票で圧倒的多数の支持を得たために、民意を反映せざるを得なかったいきさつがある。
自民党は、実績のある人材をそろえた執行部で「日本を取り戻す」戦術に出たのだろうが、民主党の党人事に絡み同じ名前が巡っていることをメリーゴーランド人事と揶揄されていたが、自民党だって同じだ。
先の選挙の惨敗を反省し党改革の必要が叫ばれていた。今回の総裁選でも票集めには派閥の存在は大きく、領袖・長老の動きも注目されたが、石原惨敗、町村派分裂に終わった。党役員人事を見ても、名前の後に( )で派閥名が記されていることを見ても自民党自体もさることながらメデイアの意識も変わっていないのだ。
遅まきながら派閥の在り方も変えていく方向性が出されている。
「政権担当能力をアピールする」というが、総裁選中の発言、討論でも特例公債法、2012年度補正予算、衆議員選挙制度改革、社会保障と税の一体改革国民会議などへの取り組みの考え方がそれぞれニュアンスが違っている。
尖閣問題での対中改善も高村さんが対応するらしいが、党内で一致しているのか。
2012年度補正予算の減額要求に民主党の安住幹事長代行は柔軟な対応を臭わせているが、何故財務相の時にできなかったのか。財務省の呪縛から解けたとでも言うのか。
また、自民党は「近いうち解散」にどう向かいあうのか。安倍総裁は当然早期解散を勝ち取るというが、野田総理は「時期など言えるはずがない」と従来の考えを踏襲するらしい。
大方の政治ジャーナリストは12月解散を予測しているが、私は野田総理に解散する力はないと見ている。
民主党は、党内分裂の回避に汲々とし、自民党は一途に早期解散・総選挙を目指す。そんな政局にあってメデイアは「停滞国会をもう繰り返すな」(讀賣新聞 2012.9.29)のような論調だ。
こんな二大政党に飽きた国民が「日本維新の会」に期待したが、その日本維新の会の賞味期限も近づいているようだ。
安倍新総裁に「がんばれ」と言いたいが、「昔の名前で出ています」では覚束ない感じがするのだが。
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