2012年4月7日土曜日

気をつけよう党首会談、トップ会談で政局が変わるのか


気を付けよう党首会談、トップ会談で政局が変わるのか。野田総理は、11日の党首討論を取りやめて、党首会談を野党に申し込んだという。重要案件が足踏み状態であるなかで、トップ会談で活路を見出そうとしたのであろう。公開の党首討論では主張が平行線で何ら歩み寄りも期待できないことから考えて、野田総理にとっては当然の申し込みだろう。

民主党内の1/4は反対を表明しているが、多数党の寄合世帯である民主党の他のグループの議員たちはどう考えているのか。実際には反対であるが、ここはダンマリ戦術が得策と考えているのではなかろうか。選挙を控えて積極的に賛成の姿勢を示すことは避けたいところだろう。

野田総理は、そういう党内をまとめる努力もせず、自民党、公明党を動かせば党内事情も好転すると見ているのか。4月26日には小沢元代表の陸山会事件の判決も予定され、どっちの判決であろうと、その前に増税に向けての流れを作ろうとしていることは明らかだ。

さらに政治には、秘密、騙しが多い。2月末の野田―谷垣秘密会談も両者が強く否定するが、メデイアでは既成事実として報道され改めて否定することはない。

そんな政権運営が政治への不信を掻き立てる。

増税だけが先行合意し、制度本体のビジョンが後回しでは、河野前衆院議長が小選挙区制導入に関して述懐していた「志の違った改革」になりかねない。

非公開のトップ会談は、百害あって一利なしだ。

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