28日、小沢さんが栃木県真岡市での会合で政権を痛烈に批判したテレビ報道を見て、29日図書館で各新聞を読んでみた。あれほど検察情報を垂れ流しし顰蹙を買った新聞が、今度は小沢さんの無罪判決を受け、小沢さんの発言を掲載することにより主導権争いの政局に加担しているのではないか。
新聞が報じている小沢さんの発言の要旨は次の通りだ。
朝日新聞によると政権交代の初心を内閣が忘れていると野田政権を批判し、民主党の問題点は「政権を本当に担った経験が全くないということだった。政権運営、政治家の行動の基礎的訓練が欠けていたというのだ。
野党時代に小沢さんが民主党代表の時、自民党との大連立の話が党内の反対でダメになり、責任を取って代表を辞任しようとしたとき、「民主党は、まだ政権を担当する能力はない」とコメントしていたが、政権交代でその通りになったか。
しかし、政権運営では鳩山政権時、権力の2重構造を形成し、政府の政策を国民の民意だと言って強引に変更させ政府の求心力を削いだのは小沢さんだったし、「政治とカネ」の問題、説明不足のまま突如政策を打ち出したり、雲隠れして裏工作をするなど政治に不透明さを醸し出すなど政治家の行動の基礎的訓練が欠如しているのも小沢さん自身ではなかったのか。
毎日新聞によると、「政権批判と復権意欲」というタイトルで小沢さんの発言を掲載し、「論説室から」では、「小沢元代表は「再稼働」するか」で、読めば読むほど小沢元代表にとっては厳しい判決とし、「脱小沢」の流れは「脱原発」以上に強いという。
「数は力」「政治は闘争」といって憚らない小沢元代表の主導権争い、政局好みには国民は飽き飽きしている。小沢さん抜きの政治に早く移ってほしいと思う。
東京新聞は「首相に国民失望」、日本経済新聞は「小沢元代表が政権批判」「原点忘れている」のタイトルで小沢さんは政権運営を厳しく批判したという。
産経新聞では「政権は原点に返れ」と、期待が大きかっただけ今、民主党政権に国民の失望、批判が向けられていると批判した。2年半前の総選挙で国民に訴えたのはなんだったか。我々の内閣、政府はややもすればなおざりにして忘れてしまっている。原点に返り、初心を思い起こして政治に取り組んでいかなければならないと述べ、消費税増税関連法案への反対を強くにじませたという。
2009年の政権交代時のマニフェストは、小沢さんが代表の時に作った。当然実現には財源の問題が出てきたが、「何とかなる」の決断で決まったらしい。それだけ、マニフェストの遵守は、小沢さんにとっては政治生命にもつながる問題なのだ。
しかし、どうして消費税増税反対になったのだ。細川政権時、財務省と組んで唐突に福祉税構想を打ち出し政権崩壊の引き金となった経緯がある。以前は消費税賛成だったはずだ。またまた、反対による主導権争いの始まりなのか。
ところが今回の発言の舞台が山岡賢次副代表関係の会合だったようだ。山岡さんというと国家公安委員長時代に問責決議を受けたし、マルチ商法に絡んで執拗に国会で質問を受けていた。イメージの悪い山岡議員に、判決では無罪だったが内容は限りなくクロに近く、野党からは証人喚問を要求されているイメージの悪い小沢さんの組み合わせだった。
こんなシーンを見るにつけ民主党のイメージは悪くなっていかないか。
メデイアは、消費税増税を煽りながら、消費税増税に反対する小沢元代表の発言を一斉に取り上げたが、その魂胆は何なのか。これから新しく展開しようとしている政局を煽っているのか。
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