2012年4月28日土曜日

小沢元代表グループは離党、新党結成し、国民に信を問え


多数党の寄り合い所帯の民主党は
分裂するのが一番よいのではないか

小沢元代表が「無罪」を勝ち取り、晴れて民主党に帰ってきたという感じだ(勿論党員資格停止処分の問題はあるが)。しかし、消費税増税事前審査でも見られた民主党内のゴタゴタは、政権党内だからこそ政治機能不全と見られ、もう飽き飽きだ。小沢元代表は志を同じくする議員を連れて民主党を離党し、新党結成して国民の信を問うべきだ。

小沢グループは、「無罪」を勝ち取った(?)ことで、反転攻勢に向け気勢を上げ、「消費増税反対」で野田政権を揺さぶり主導権の奪取を目論んでいるという。あの判決の夜の小沢グループの議員の涙ぐみコメントする姿に異様さを感じた。

消費税増税に突き進む野田政権の倒閣を宣言したのが最大派閥の小沢グループだから消費税増税が今後どうなるのか混とんとしてきた感じだ。野田総理は「すでに党内で決まったことなので、最終的には理解いただけると思う」とコメントしているが本当にそうなのか。

何やかや批判も大きいが、小沢さんの言う「国民に約束したことは守れ」、「政権交代の原点に帰れ」、「仕組みから見直せ」は真っ当な主張なのだが、残念ながら政策が見えてこない。小沢さんが党員資格停止、重要役職に付いていないためなのか。

しかし、今の民主党政権の政権運営は自民党政権に似てきた。否、みんなの党の渡辺さんが党首討論で「出来損ないの自民党政権」と揶揄したのも強ち見当はずれでもない。

焦点になっている消費税増税への協議参加要請も野党から「まず党内を統一して来い」と言われていたし、自民党は協議に参加する条件に「小沢切り」を要求していた。

日本の政治はいつまで親小沢vs反小沢の構図なのか。小沢さんが野党の立場であれ、与党の立場であれ常に親小沢vs反小沢で政局が動いてきたが、今は小沢嫌気だ。新党構想も小沢さんが参加することでダーティー感が出てきてイメージが悪い。

また抗争を繰り返すのであれば世界の笑いものだ。世界は「何故、小沢バッシングなのか」といい、改革派で強力な力を発揮する政治家とみているようだが、「政治とカネ」の問題に国民はうんざりしており、金権政治の撲滅を期待しているのだ。

民主党はマニフェスト見直し派と遵守派に分裂し、どちらかが離党し、新党結成に動いたらどうか。小沢さんは、以前「マニフェスト遵守が本流だ。出ていくのであれば見直した連中だ」といったことがあるが、小沢さんグループが出ていくのがいいのではないか。
50人か、70人いや100人とも言われる志を同じくする者を引き連れての離党、新党結成だ。

そして、国民に信を問うべきだ。

そうすれば小沢元代表が、どう支持されているかがわかるだろう。1年生議員が多く選挙に不利だと言われているが、小沢さんが支持されているのであれば、小沢グループであることを売りにし、小沢さんならこうできると公約すれば問題ないのではないか。

民主党支持者でも小沢さんに対する味方が違ってきているのではないか。そこをはっきりさせるべきだ。民主党政策に共感する部分があるとすれば、そこは政策ごとに是非を論ずればいいことだ。

今の民主党は保守から革新まで入り混じった政策上はっきりしない政党で綱領もこれからという政党だ。今のままでは混乱は避けられない。

小沢元代表とそのグループは離党、新党結成で国民の信を問うべきだ。小沢さんの参加する大連立構想は可能性がないだろうが、100人とも言われる勢力はキャスチングボードを握れる勢力であることに違いはない。

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