一切関与していないと釈明する前田大臣 2012.4.17 NHKニュース |
「知らなかった」、「思わなかった」で政治家の責任が回避できるのか。政治家の倫理、資質が問われる疑惑が出てくると、本人は「知らなかった」で逃げる代わりに、秘書がしっぽ切りにあう。そんな政治家を支持し、国会へ送り出した有権者はどう考えているのか。
公職選挙法は、選挙が公明且つ適正に行われることを確保し、民主政治の健全な発達を期すことを目的とし、政治資金規正法は、政治家が公明正大な政治活動をやっているかどうかを政治資金収支報告書で国民が容易に確認できる制度を整備している。
いずれも民主政治の根幹をなす法律であるにも関わらず、違反事件、疑惑事例が後を絶たない。
前田国土交通相の選挙支援依頼書問題が明るみに出て、告示前の選挙運動や、公務員の地位利用を禁じている公職選挙法違反の疑いが出てきたが、本人は例のごとく秘書を辞任させ、「知らなかった」「思わなかった」で責任を回避する様子見の態度だ。
自らは責任を取ることを避け、「党に任せる」、「国会で判断」と逃げの一手だ。
朝日新聞(2012.4.17)に掲載された国土交通相名の支援依頼書を見たが、誰がどう見ても投票依頼に読めるし、選挙運動に使う文書であることは明白であり、国交相だから頼まれた文書であると判断すべきないようだ。それが「思わなかった」では、あまりにも幼稚すぎないか。
政治資金規正法では前原さんが外国人から献金を受けたことを認め、大臣を辞任したことはまだ新しい。潔い決断だと思ったが、当時の菅政権は泥船でどの大臣も早く降りようとしていたことも確かだ。
野田総理にも疑惑が持ちあがったが、「返金した」ということで曖昧になったが、菅さんは「返金した」と抗弁したが、「領収書を示せ」と追及され、示さないままで総理を辞任した。
鳩山さんは母親から月に150万円もらいながら、「知らなかった」を押し通し、秘書の辞任だけで曖昧な処理に終わった。
小沢さんの陸山会事件は、26日に判決が出る。小沢さんも「知らなかった」の一点張りで公判を通した。本当は細かいことまでしているはずだが、裁判戦術で「知らなかった」を主張したのだろう。小沢さんの政治家としての資質が大きく問われる。
国民の負託まで受けた政治家として、何故、自ら責任を取らないのか。政治家の資質と倫理が問われる事件が多い。
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