混迷する国会 政局が読めない分、 政治不信が募る |
野田総理 ここは解散・総選挙で消費税増税への道筋をつくったらどうか。このままでは何がどうなっているのかよくわからない。状況が読みにくいからますます政治不信が募る。今、20%台の内閣支持率もさらに下げ、社会保障と税の一体改革という財政再建に取り組む内閣の体をなさなくなる。
野田総理は常に「丁寧な説明」で理解を得たいというが、誰がその説明をしているのか。
野田総理は、消費税増税は内にあっては小沢グループの反対、外に於いては増税容認にもかかわらず野党の賛成を得るにはハードルが高すぎる。
この難しい局面で、民主党・輿石幹事長は分裂回避のため来年9月の衆参W選挙を打ち出し波紋を呼んでいる。
自民党と協調審議のために工作をしている中でのアドバルーンだけに、野田総理との思惑の違いがでているし、谷垣総裁の狙う「話し合い解散」とも相通じない戦略である。
野田政権は消費税増税を通すためには、「修正にも応じる」と柔軟な姿勢を示すが、自民党は抱き付かれることを警戒している。自民党案を全部飲む可能性も噂されているが、民主党のバラマキ予算を否定されることにもなるので、そのままOKとはいかないだろう。
野田総理と財務省提案の社会保障と税の一体改革、消費税増税は成立の可能性は今国会会期中は非常に低い。
もし今国会期中の成立を譲れないのであれば、ここは解散・総選挙だ。
その結果、野田政権は終わるが稚拙な政権運営しかできない民主党政権からさようならだ。議席も2009年の総選挙前の状態の大幅減になるだろう。更に民主党は分裂の危機になるが、民主党は複数党の寄合所帯であり、複数党への分裂はむしろ本来の政党に戻ることになり、わかりやすくなるのではないか。
「マニフェスト違反」の批判で行き詰まっている政局もクリアーできる。解散・総選挙は国民にとっても「良いこと」ではないか。
そして野田総理の企てる財政再建のための「増税」への道筋ができるのであるから本望ではないか。
その実態は、野田総理の手で増税法案が成案になるのではなく、「増税」への道筋をつけただけの話ではあるが・・・。
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