G8から帰国後、国会特別委員会での 野田総理 石原幹事長から新成長戦略について 聞かれ、満足な答弁はしなかった 2012.5.21 NHK国会中継 |
野田総理がG8で消費税増税をダメ押しした。「消費税増税を是非成立させたい」と発言したそうだ。国内での勝算が不明朗なままに、国際公約すればするほど頓挫した時の市場の動きが心配になるが、寧ろ国際公約を錦の御旗に政局を動かそうとしているのか。
確かに今回のG8は、従来からの財政規律への取り組みを維持しながら、フランス、ギリシャの緊縮財政から新しい動きである成長路線への動きも考慮しなければならなくなった。そのための力説だったのかもしれない。
更に「経済成長2%」にも言及した。
折しも21日の国会の特別委員会で自民党・石原幹事長が、「成長に向けた経済成長戦略に何があるのか」と問いただした。野田総理は、2010年に財政再建と新成長戦略を訴えて、日本再生戦略を示した。復興需要で2%台に持って行く考え方に変化はないと答えているが、石原幹事長は「具体策は何も示せない」と不満を呈した。
財務省に言わせれば、我が国は先進国一の財務国、財政再建は欠かせない。万一市場が財政健全化が遠のいたと判断すれば国債の信用は下落し、世界経済は混乱を極める。野田総理が、国際舞台で消費税増税を繰り返すのは、この市場の混乱を回避したいためだろう。
しかし、国内政局で勝算があるのかは不透明である。
国会審議での野田総理の様子を見ると、自信を持っている様子のポーカーフェイスであるが、言っていることは、「与野党胸襟を開き話し合いに乗ってくれ」というだけだ。
野田総理が、国際公約を繰り返せば繰り返すほど、頓挫した時の市場の失望は大きく、寧ろ逆効果になるのではないか。
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