2012年5月16日水曜日

財務省が、今度は東京新聞の「再稼動後押し」記事に抗議


東京新聞の「再稼動後押し」記事の
講義する財務省のHP

財務省よ そこまでやるのか。朝日新聞「野田政権との癒着」記事に抗議したと思ったら今度は、東京新聞の「再稼働後押し」記事にも抗議している。稚拙な民主党の政権運営に主要官庁としてサポートすることに異論はないが、民主的に政治決定すべき政策に口出しすることには反対だ。

政治主導を掲げて政権後退したまではよかったが、今は仙石政調会長代理が乗っかる官僚主導政治の真っただ中にいる。

「チーム仙石」の記事は他の新聞で読んだが何故、東京新聞なのか。図書館で東京新聞(2012.4.11)の「「チーム仙石」再稼働主導 首相、閣僚4者協議形だけ」を読んでみた。

それによると、大飯原発再稼働問題が閣僚4者で頻繁に会合を開き議論している。だが実質的には仙石党政調会長代行が中心になる「五人組」(仙石、古川、斉藤、枝野、細野)が仕切っているというのだ。政府、与党、財界、霞が関が一体となって「再稼働ありき」で進める構図になっているという。枠組みは昨年秋にすでに出来上がっている。

総理、藤村官房長官は消費税増税に忙殺され、再稼働問題は五人に任されていたらしい。議論は、東京電力の再建、地域独占体制をどう打破するか、再稼働問題が人目のつかないホテルでなされたという。

電力不足は経済成長を阻害するという仙石さんの考えが基本になっているらしい。経団連も政府に圧力をかけているし、経産省の考えとも一致するのも当然だ。

財務省の抗議文
HPより
それに財務省が後押ししている面があると東京新聞は報じている。政府が1兆円も公的資金を投入することになっているが、原発再稼働が東電の経営安定の前提になっている。それがなければ更に税金を投入する必要が出てくる。

税金を扱う財務省としては当然なのだろうが、「勝事務次官が直接総理に働きかけている」と断定している。財務省関係者が関係している内容は、この部分だけだ。

それに対して、財務省は「次官が直接野田総理に再稼働を働きかけている」という記載があるが、そのような事実は一切ないと反論し、東京新聞に訂正、謝罪を要求している。

東京新聞は、「取材には自信があり、訂正は考えていない」と回答してきたと財務省のHPに載っている。

財務省は私たちの税金を管理しているのだから、1兆円の資金投入が不足で更なる投入が必要になることは避けるのは当然で、新聞報道に信頼できる面もある。。

それでも原発再稼働まで口出しするのは、明らかに行き過ぎていないか。

消費税増税をはじめ、財務省は何かと稚拙な野田政権を牛耳ろうとしていないか。

野田総理、谷垣総裁、藤井・党税調会長、自民党で代表質疑した野田さん、今の政界で重要職務についているのは財務相経験者だ。知り尽くした財務省が後ろで動いていることは疑いもない。

それに民主党のマニフェストに載っていた歳入庁の構想も財務省の意向で進んでいないらしく、先日民主党のWTが促進を訴えていた。

財務相経験者の野田総理に「脱財務省」を強く訴える。

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