谷垣総裁が、野田・小沢会談で消費税増税法案が先送りされれば、野田総理は立ち腐れの道を選ぶことになるとけん制したと新聞が報じたが、早期の解散・総選挙を要求する自民党・谷垣総裁にとっても立ち腐れの道ではないか。
共に立ち腐れの道を辿って政治はどうなるんだ。
消費税増税に賛成と思われる自民党も一枚岩ではない。党内には慎重派もいれば、今の経済状況下では反対派を抱えていることは民主党とも同じだ。しかし、自民党が民主党政権に要求することは一貫して、けじめをつけるために早期の解散・総選挙、反対する小沢切り、自民党案の受け入れの3点だ。
今まで何度も同じことを要求しているが、一向に進展しない。それがまた「政治が前に進まない」要因にもなっている。
確かに自民党の要求は民主党政権にとっては受け入れ出来ないものばかりだ。
自民党の言う解散・総選挙は「話し合い解散」のことだろうが、民主党・輿石幹事長は党内分裂回避のために先送りを目論んでいる。到底早期の解散は無理だろう。
小沢切りは、どうなるか。小沢さんにとっては自ら勝ち取った政権の座だ。簡単に手放しはしないだろうが、民主党内での権力闘争に負ければ離党の可能性もある。
社会保障の一体改革での自民党案の受け入れは、バラマキ予算と批判されるマニフェスト項目の見直し、削除を要求されていることだから、これ以上の譲歩は野田政権にとっても命取りになりかねない。
今の民主。野田体制、自民・谷垣体制では政局が立ち往生の状態になる。
時間の問題でもあるのだが、どうせ総選挙にでもなれば、民主党政権は終わり、議席数の大幅減だ。一方自民党は第一党で復権すれど過半数は確保できない。連立か政策ごとの協定になる。
ところで、民主党は先送りすることにより、党内分裂回避しても残り時間に何をしようとしているのか。もう民主党政権の稚拙な運営に国民は飽き飽きしているのだ。しかも9月には代表戦がある。先送りともなると野田総理の後はない。万一代表交代ともなろうものなら、またまた総理のたらい回しになり世界の笑いものだ。
避けなければならない事態に直面する。
自民党だって、早期解散・総選挙がなければ野党のままで、どうなるんだ。野党に転落して以来、政治資金も厳しいらしい。先の衆院選で大量の落選者を出したが、多くの人が返り咲きを望んでいるらしい。
そんなことなど国民は知ったことではない。力のない候補者、時代の流れに合わない候補者、疑惑にまみれた候補者は捨てられていく。使い捨ての時代だ。
しかし、困るのは政治の先が読めないことだ。小手先の駆け引き、騙しあいを避け、わかりやすい政治をやってほしいものだ。
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